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沖縄戦で死んだ家族が「英霊」として靖国神社に祀られているのは耐えがたいと、遺族が国と神社を相手に名簿からの削除を求めている裁判が20日に結審しました。
この裁判は戦後の遺族給付金に当たる「援護法」を適用された沖縄の一般住民の犠牲者推定5万8000人が無断で靖国神社に祭られていることから、5人の原告が家族の名前を靖国の名簿から消すよう求めているものです。
20日は原告全員が5分ずつ裁判にかける思いを話し、川端さんは「母の命は砲弾一発で空中分解した。これが英霊なのか」と疑問をぶつけました。
神社側は「戦没者を追悼する自由は家族、神社双方にある」という従来の立場を強調しました。
これまで、合祀取り下げが認められたケースはありませんが、6月には裁判官も激戦地に出向いて沖縄戦の体験を聞く「現地進行協議」も行われ、遺族の心情を汲んだ裁定が下されるのか、注目の判決は10月26日に言い渡されます。