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選挙担当の岸本記者です。投票日まであと2日です。

岸本記者「4人の候補者は公示からこれまで16日間に渡って運動を展開してきたんですが、ここまであっという間に来たという印象も受けます。でも、この終盤に来てですね情勢が少しづつ変化してきまして、各候補者とも陣営の引き締めと支持の拡大に懸命です。」

これはきのうの朝5時、那覇市の農連市場で有権者に支持を訴える山城博治さんです。山城さんは、出身地であるうるま市を中心に本島中部では支持を拡大しているですが、那覇市を含む南部では、まだ認知度がいまひとつなんです。ですから、終盤戦に入ってからは、南部や北部での運動を強化しています。

山城さんはこの後、与儀公園に移動して、朝6時からは地域の人達の輪に入リ、糸数慶子参議院議員と一緒にラジオ体操に参加しました。

山城さん「(Q:今の手ごたえは?)日に日に手ごたえ感じてます。農連市場で大歓迎を受けて、気を良くしてます。商売柄ですか、消費税頼むよと。しっかり反対して頑張ってくれと言う声もありましたし、また、私の訴えている平和の問題などもしっかり反戦平和、あなたの訴えは聞いているよと頑張ってと」

伊集さん「必ず沖縄県民の願いを県民の生活向上のためにも役立つことができると確信しております」

共産党が推薦する伊集唯行さんも朝の手振りから始まって、街頭での演説、そして夜は共産党や伊集さんを支持する県民の会の集まりに参加して、懸命に訴えています。

伊集さんは、普天間基地の問題については県内移設ではなく、無条件の返還が一番と訴えていまして、県外・国外への移設を訴えている山城さんや島尻さんとは自分は違うんだと強調しています。

伊集さん「有権者と話をしていると、是非これを実現してほしいとか、こういう問題があるということを訴えていく人が多いものですから、そういう点では今の政治に対する強い批判、憤りが伝わってくる。やはり無条件撤去ですね。しっかり訴えるということと、私が仕事をしている医療問題やずっと手がけていた子育ての問題を頑張っていきたいと思います」

島尻さん「よろしくお願いします!もう勢いつけていかないといけないんで」

そして自民公認の島尻あい子さん。島尻さんは、南部では支持層を固めていますが、中北部では、まだ票を固め切れていないんですね。ですからけさも7時半から恩納村の漁港前で街頭演説をスタートしました。

島尻さん「私にもう一度チャンスを頂き、国政に戻して頂く中で、私はまず国民の皆様方に政治への信頼を取り戻して思っております。雇用がないと生活は成り立たないということで、経済の全般的な浮揚策を訴えている」

島尻さんは終盤の情勢調査ではやや優位に立っていますが、山城さんとの差が縮まってきているので、おとといぐらいから陣営の引き締めにかかっています。「山城さんに追い上げられている実感はあるか?」と伺いました。

島尻さん「相手が見えなくて、ただ現職ですので、現職ではあっても挑戦者という気持ちで、今挑んでいます」

みなさん必死ですね

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岸本記者「候補者も大変ですけど、私達、有権者の責任もとても重たいですよね。ここで、わかりにくいという指摘もある比例区の投票について、説明させて下さい。比例区では、ごらんのように政党名または、比例の立候補者の名前のどちらかを書くことになっています。この1票は、どちらもまず政党の得票数としてカウントされて、はじめに各政党ごとの当選者数が来ます。その後、政党内で誰が当選するかということなんですが、2001年の参院選までは各政党が当選者の順位を決めていて、党の重鎮が1番・2番という形になっていたんですが、現在は、非拘束名簿式と言って、党の中で得票数の多い人から順に当選という形になっているんですね。人気投票的な面もあります」

なるほど、だからタレント候補が乱立するという状況が生まれやすくなっているんですね。

岸本記者「タレント候補は自分が当選するだけではなく、全体の党の当選者を増やすことが出来ますから、各政党ともタレントにとにかく声を掛けまくるという状況が生まれているともいえます。タレント候補が駄目だという訳ではありませんが、有権者は、その候補者が政治家としてふさわしいかという視点でしっかり判断してほしいと思います」