※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

終戦前後の混乱のフィリピンで日本人の父親と生き別れになり、国籍のないまま現在も生活をしている残留日本人2世が親族探しのため2023年12月に、沖縄を訪れることになりました。

2023年12月に、沖縄を訪れるのは、フィリピン在留日本人2世でカナシロ・ロサさんとアカヒチ・サムエルさんの2人で、父親の出身地、沖縄で親族を捜します。

NPOの調査によりますと、親と死別や生き別れになったフィリピン残留日本人2世は3821人、このうち、父親が沖縄出身者である2世は425人いるということです。

終戦直後の混乱と反日感情の高まりから同じ境遇の人たちは差別されたほか、父親が日本人であることを証明する書類や遺留品が破棄されるなどして戸籍の確認ができず戦後78年となった現在でも多くが無国籍状態のまま暮らしています。

2023年10月26日、残留日本人2世の国籍回復を支援する関係者が会見を開き情報提供を呼びかけました。

NPOフィリピン日系人リーガルサポートセンター・猪俣典弘代表は「今人生の最後の段階で、この二人が親族を捜しにきます。親族につながる彼らの長年の夢を叶えることができたらなと思います。」と述べました。

2人は、2023年12月15日から5日間、沖縄に滞在する予定で、親族との対面が実現できるよう情報提供を呼び掛けています。