いよいよ開会式も間近に迫ってきましたが、皆さん気合いは十分でしょうか?きょう紹介する高校は、ピンチをチャンスに変えて励んでいる那覇市の沖縄工業高校です。
創立106年の沖縄工業高校は県内で最も伝統ある工業高校で、様々な資格試験にも取り組み、進路決定率が高いと評判です。
野球部は、去年8月の県新人中央大会で準優勝。目が離せないチームです。
座覇篤史くん(1年生)「一番は、3年生を応援して甲子園に行くという夢があるので、この夢を果たしたいです。最後に一発、織田裕二の真似を。『織田裕二の出番がきた〜!』」
なんと今年、野球部には49人の新入生が入部。どの高校にも負けないほどの明るさがあるんです。
しか〜し、絶対絶命のピ〜ンチ!!・・・・それは!
「Q:ブルペンは、どこなんですか?」「あっちです」
えっ?彼らが指す方向には、大きな砂山とパワーショベルが・・・。
実は校舎の改修工事のため、今年からグラウンドが思うように使用できず、空いているスペースを使って、日々練習に励んでいるのです。
金城雄斗選手「ちょっとでもやるべきこと探して、みんなやるようになっています」
グラウンドが使用できない分、沖工ナインは走りこみで足腰が鍛えられ、さらには打ち込みに専念したことで打撃力アップにつながり、見事逆境をはねかえしました。
そんな沖縄工業の投手陣は・・・。
金城兵理投手「3人の中で、スタミナでは負けない自信があります」
MAX137キロの速球が武器。ちょっとシャイなエース金城兵理選手。
宮城貴浩選手「100メートルは自信があります」
笑顔が素敵なイケメン宮城貴浩投手は、長身を生かしたキレのある変化球も安定していて、完投能力も十分。
金城雄斗投手「兵理が苦しかったら貴浩が頑張って、貴浩でも苦しかったら自分が投げるみたいな、3人で一つみたいな感じです」
そして普段はサードを守るムードメーカー・金城雄斗選手が三番手として控えています。
監督は、この多彩な投手力に4点の高い評価。
国仲吉川監督「期待しているということですね。やっぱり金城兵理と宮城貴浩くんが期待通りの投球をしてくれたら4.0かな」
一方、機動力では3番バッター・宮城貴浩選手に注目。宮城選手は、1月の野球部対抗競技大会で100メートル走2位の俊足。しかし、もっと積極的な盗塁を期待し評価は3。
国仲監督「ここはチャンスだと思ったら果敢に攻めるというようなことで、攻めて行きたいという風に考えています」
こんな野球部員も♪
仲間大輔選手「アウトコース低めのカーブを上手くレフトに運ぶヤクルトの古田監督。ストレートと思いタイミングをとったが、カーブでびっくりした阪神の金本」
明るさ元気よさが一番の沖工ナイン。逆境をものともせず夏に挑みます。
国仲監督「こういう中でやるのは大変だろう、誰が見ても大変だと思う。だけどやっている自分らが大変だと思ったらそこまでだな」
大城寛也主将「最後の大会なので、何処のチームも必死になると思いますけど、自分たちも負けないように必死に頑張って、一戦一戦勝てるように頑張って行きたいです」
『甲子園イチュンドー!!』
明日は、大会初日でいきなり第3シード・中部商業と対戦することが決まった八重山商工が登場します。