9月13日の内閣改造で新たに就任した木原稔防衛大臣が9月24日に就任後初めて沖縄を訪れました。自衛隊施設のある宮古島市と石垣市を視察するとともに「基地負担の軽減に取り組むことも重要な課題」だと述べました。
就任後初めて沖縄を訪れた木原稔防衛大臣は最初に宮古島市を訪れました。4月に発生した陸自幹部ら10人を乗せたヘリが消息を絶った事故で機体が引き揚げられた海域が見渡せる場所から犠牲になった隊員に献花を行いました。
宮古島市では陸上自衛隊宮古島駐屯地を視察したほか座喜味市長と面談して南西地域の防衛力の強化について理解を求めました。座喜味市長は国民保護における国と自治体の連携に対する協力などを求めました。
その後、石垣市に移動した木原防衛大臣は3月に開設された陸上自衛隊石垣駐屯地を視察しました。
木原防衛大臣「特に南西地域の防衛体制の強化は我が国の防衛にとって喫緊の課題であり、南西地域で任務に励む諸君が果たすべき職責は一層重くなっていると言えます」
隊員たちに向けた訓示では「真に実効的な防衛力を構築するためには日々の鍛錬が不可欠だ」と述べました。
また、木原防衛大臣は中山市長とも面談を重ねていて、10月の日米共同訓練について陸上自衛隊のオスプレイが新石垣空港を使用することなどに言及しました。中山市長は訓練の必要性に理解を示し訓練にあたって市民生活に影響がないよう求めました。
木原稔防衛大臣「自衛隊施設の運用、部隊活動の円滑な実施には地域のご協力が必要不可欠だと思っていますから関係自治体にこれからも丁寧に説明しながら着実に進めていきたい」
今回、玉城知事との面談は実現しませんでしたが木原防衛大臣は「基地負担軽減に取り組むことも政府の重要課題で、今後、知事などと意見を交わす機会を必ずつくりたい」という考えを示しました。