※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

読谷村の産業廃棄物の最終処分場跡地で、高濃度のメタンガスなどが検出されたとして、県が独自に調査を行いました。実近記者です。

読谷村波平にある産業廃棄物の安定型最終処分場跡地。広さはおよそ4万2000平方メートル。かつて民間の業者が32年前から処分場を運営していましたが、異臭などが問題となり、5年前に県は処分場の許可を取り消しました。その後は空き地となっていましたが、村や地権者が行った調査では16万8000ppmに上る高濃度のメタンガスや硫化水素が検出され、地元住民らは県による詳細な調査の実施を求めていました。

実近記者「現在、私が立っているこの下に、大量の産業廃棄物が埋まっています。こちらのパイプは地下およそ20メートルにまで達していますが、手をかざすと火傷しそうなほどの蒸気が常に噴出しています。また、ゴムが焼けたような刺激臭がします」

処分場の許認可権をもつ県は、これまで「調査は業者側が行うもの」との立場を示していましたが、高濃度のメタンガスが検出されたことなどから、きょう初めて独自の調査に乗り出しました。

調査では、地元住民や村の担当者が立ち会う中、県の職員が敷地内の6か所からガスを採取したほか、2か所から水を採取しました。

都屋区長「異常が出て、初めてこういう検査をする。行政の後手ですよね。この辺に我々は怒っているんです。県は何をしていたんだと」

調査結果が出るまでには数週間かかるということで、県ではその後、専門家の意見を聞くなどして、その後の対応を検討することにしています。