きょうはバスケットボールをたっぷりお伝えしていきます。まずは高校バスケの日本一を決めるウインターカップをかけた県予選です。きのう男女ともに準決勝が行われ沖縄アリーナでの決勝戦のカードが決まりました。
集大成の大舞台、ウインターカップまであと2つ。女子準決勝は今大会5連覇中の西原とウインターカップ初出場を目指す石川が対戦しました。
第1Q果敢に攻め込んだのは石川。チームを率いるのはおととし赴任してきた崎浜秀勝監督で2019年には西原を率いて全国ベスト8入りを果たした沖縄バスケ界の名将です。
その崎浜監督から熱い指示が送られる中、11番の城間瑠華(るか)が7得点、17番の桃宇(とう)芹菜が9得点と奮起し、28点を挙げて大量リードを奪います。
しかし、5年連続ウインターカップ出場、今年夏のインターハイも県代表として全国の舞台で戦った西原も意地を見せます。8番宮城陽菜が3連続得点(21・23・25点目)を挙げると、夏以降キャプテンとしてチームを引っ張ってきた3年生仲宗根心愛(ここあ)の3ポイント(30点目)で点差を一気に6点まで縮めます。
追い上げを許す石川、しかし、崎浜監督のもとハードな練習で着実に力をつけてきた選手たちは後半再び、王者西原から主導権を奪い返します。
石川高校 小底実夢(こそこみゆ)主将「どこのチームよりも一日たりとも休まずにインターバル走ったり一人も欠けずに夏休みの練習乗り越えてきた」
ボールを奪うと一気に相手陣地に切り込む速攻(53点目)や、スチールからの得点(57点目)などで再び点差を広げます。最後は城間瑠華(るか)!石川が西原を振り切り、初めて決勝に進出しました。
石川高校 小底実夢(こそこみゆ)主将「沖縄アリーナに向けて責任と覚悟と自信を持って今までたくさんの方々に支えられてきたので圧倒して勝って東京に行こうと思う」
一方、男子の準決勝はここ数年、頂点をかけしのぎを削り続けてきた美来工科と豊見城が激突しました。
去年のウインターカップ県予選決勝では豊見城が勝利、新チームになってからの新人大会決勝やインターハイ予選準決勝などでは美来工科が勝って優勝を果たしています。
お互いに負けられないライバルとの試合は序盤から流れを引き寄せた美来工科が第3Q途中で最大24点差をつけ、優位に試合を進めます。このまま一方的な展開になるかと思われましたがここから、豊見城が怒涛の反撃を見せます。
連続で3ポイントを沈めるなど第3Q終わりまでに12点差にまで詰め寄ります。豊見城は去年から主力として活躍してきた眞境名星が残り47秒、3ポイントを決め、ついにその差は3点に。そして試合終了間際、ボールは豊見城。
最後までもつれたライバル同士の一戦は豊見城の猛攻を振り切った美来工科が勝利。去年のリベンジをかけ決勝へと進みます。
美来工科 宮里駿太選手「先輩たちが去年負けている相手なので勝ってよかったです。(決勝は)チームで圧倒できるように仕上げていきます」
またそのほかの準決勝では女子は小禄が那覇をくだして3年連続の決勝進出。男子は興南が小禄に勝利し3年ぶりに決勝の舞台に進んでいます。
年末に行われるウインターカップをかけた決勝戦のカードはこのようになりました。女子は石川対小禄そして男子は美来工科対興南となりました。高校バスケも熱が高まっています。
しかも決勝は沖縄アリーナですよね。ワールドカップで日本代表が躍動した舞台でもありますし楽しみですね。
沖縄アリーナでの決勝は去年から始まりましたがやはり選手たちにとっても沖縄アリーナで試合をしたいという、一つのモチベーションになっています。決勝戦は1か月後、来月22日に行われます。