県内の医師や理学療法士などが協力して野球をする子どもたちの肩や肘のケガを予防する健診が行われました。
子どもの肘の触診「肘の内側が痛かったりする?大丈夫?曲げるよ、これは大丈夫?痛くない?」
県内の医師や理学療法士、柔道整復師などの有志でつくる「沖縄スポーツ健康を推進する会」では(3日に)小学生の球児を対象とした野球肘検診を行ないました。
過度な練習や肩と肘に負担がかかりすぎる投げ方を繰り返すことで起きるけがを未然に防ぐ取り組みです。1回目の健診となったこの日は県内2カ所の病院で行われました。そのうちの1つ中頭病院には4チームおよそ100人の子どもたちが訪れエコー検査や体の可動域の確認をしました。
中頭病院 整形外科・手外科金城政樹部長「肘の野球障害は症状が無くて病院に来ない子が多い。そういった症状が無いか(調べて)病院に来てもらってさらに深い検査が必要ではないかチェックをしたいということで集まってきてもらっている」
また体を柔らかく保つためのストレッチ方法を伝える取り組みも行われ、子どもたちはトレーナーの言葉に耳を傾けながら動作を覚えていました。
美原ドラゴンズ 具志堅一史主将(6年)「肘のストレッチをちゃんとやったら(簡単に)ケガをしないということが分かった」
赤道ボーイズ 名嘉村円主将(6年)「ケガ無く(野球を)つづけていきたいと思っている。将来の夢はプロ野球選手」
赤道ボーイズ 名嘉村直人監督「僕らでも勉強になるし、子どもたちだけでも考えて動けるようになると思ってとても良い」
沖縄スポーツ健康を推進する会では5年、10年と継続することで効果が生まれるとして今後も検診の機会をつくっていくとしています。
インタビューにも登場しました医師の金城政樹さんはご自身も野球をつづけていて、ケガの無い健康な体づくりを大切に考えているとのことでした。この取り組みが継続できるように医療やスポーツ関係者の協力や努力も続いています。