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2023ダンス甲子園全国大会「小禄の挑戦」

SNSに投稿した動画の視聴回数がなんと240万回を超え、知名度、実力ともに全国レベルへと急成長しているのが、小禄高校・ダンス部です。先日、QABがウェブ配信した「ガクアル」のダンス大会でも1位になっています。その小禄高校ダンス部が、日本一を決める全国大会に挑みました。

高校ダンス部、日本一を決める「日本高校ダンス部選手権・ダンススタジアム」通称、「ダンス甲子園」地方大会を勝ち抜いた51校が集まりハイレベルなパフォーマンスを披露しました。

そんな大会に2年連続出場する高校があります。知名度、実力ともに全国レベルへと急成長を遂げている「小禄高校」です。県大会では、強豪、浦添をやぶり、見事優勝を成し遂げました。

小禄ダンス部「絶対に日本一、取ります。待っていてください」

勢いそのままに、県勢初の日本一を掴み取ることができるのでしょうか。

(全国大会 3日前)

2023ダンス甲子園全国大会「小禄の挑戦」

真亜久さん「でも、何か顔に近づいているな」

8年前からコーチを務める真亜久(まーく)さんです。選曲から振り付け、演出までを指導しています。

真亜久さん「1つの龍の形を表現する見せ場がある、その龍の細長い体の表現とあと顔ですね。どうやって顔を作ったら龍の顔に見えるのかなとまだギリギリまで試行錯誤していて」

ダンスのテーマは「龍」の「魂」と書いてマブイ。くば笠を使い、龍の目を表現。そして衣装の裏には、龍の鱗がデザインされています。

ディレクター「練習する中で大変なところはありますか?」

キャプテン 潮平希愛さん「大変なところはユニゾン。みんなで動きを揃えるのが一番、難しい」「全国レベルになると1ミリ単位で動きが揃っている」「ユニゾンを全国大会レベルまで引き上げてパワーとエネルギーで会場を湧かせようかなと思っています」

(全国大会 前日) 羽田空港

到着したら、バスで練習会場へ向かいます。練習は、本番さながら。小道具も全て準備し行います。

真亜久さん「この眉毛にホテルに戻って沖縄の琉球紅型の柄の生地を昨日急遽、買いに行って眉毛は、黄色い沖縄柄で作ろうかなと」

2023ダンス甲子園全国大会「小禄の挑戦」

演技、中盤で登場する龍。遠くから見ても、「龍の顔」とわかるように、眉毛と鼻の穴が、プラスされました。本番では、この眉毛を紅型模様にするということです。

真亜久さん「くば笠の角度を合わせてね!」

真亜久さん「くば笠が三角錐みたいな形をしているので、ここのトンガリ部分がどこを向いているのかというのと、それぞれ身長差がある。誰の身長の頭の高さに合わせるのか全員が合わせるのはめちゃくちゃ難しくて」

正面から見たときの、くば笠の角度や、手を伸ばす方向など、38人全員が揃うように、繰り返し練習を行っていきます。

真亜久さん「せーの。ストップ、ここのときの角度。今、横同士で高さを合わせて」

目指すは県勢初の日本一。ユニゾンは、1ミリ単位まで、こだわります。

練習はおよそ2時間で終了しました。

キャプテン 潮平希愛さん「緊張しかしていなくてもうどうしようかなと思っているですが、でも全力で踊れたら結果が付いてくると思っているのでもう自分たちを信じているので頑張ろうという気持ちしかないです」

そしてこの後は、いよいよ本番。

2023ダンス甲子園全国大会「小禄の挑戦」

小禄高校の出番です。テーマは「龍」の「魂(たましい)」と書いて「マブイ」沖縄空手や琉球舞踊の要素を取り入れた現代版ヒップホップダンスです。

真亜久さん「一番、僕が緊張しました。良かったんじゃないですか。多分・・踊りきれて良かったって感じですね」

キャプテン 潮平希愛さん「踊っているとき、本当に・・・踊っているとき、本当に誰ひとりかけることなく38人で踊れたことが本当に幸せって踊っている途中で感じましたし、今、踊り終わったアトのみんなの顔を見て本当にここまでみんなと頑張ってきて良かった」

そしてすべての演技を終え、いよいよ結果発表です。発表される「賞」はこちら。優勝、準優勝の他に、上位8位から3位は優秀賞として入賞。その他、ストリートダンス賞など、特別賞なども多く準備されています。県勢初の優勝を掴み取ることができるのでしょうか!?

司会「ストリートダンス協会ショーの発表をお願いします」

女性「ストリートダンス協会ショーは沖縄県立小禄高等学校です」

特別賞の受賞は、沖縄県勢では初です。そしていよいよ、上位の発表です。

司会「続いて、第6位の発表です」

女性「第6位は沖縄県立小禄高等学校です」

県勢初の上位に入賞。ストリートダンス賞と合わせて、ダブル受賞です。しかし、優勝を目指していたこともあり、悔しさで涙を抑えることができません。そして見事、優勝を手にしたのは・・・

女性「帝塚山学院です。おめでとうございます」

帝塚山学院が4年ぶり2度目の優勝に輝きました。

2023ダンス甲子園全国大会「小禄の挑戦」

キャプテン 潮平希愛さん「日本一を取りたかったので、悔しいです みんなに申し訳ないです」

真亜久さん「日本一を目指していたので、正直悔しいのが一番ですが、めちゃくちゃ大きい一歩だと思います。沖縄で見てくれているたくさんの高校ダンス部のみんなとか、ちょっと希望が持てたと思う。沖縄からでも日本一を狙えるんだって今回の大会で希望は持てたんじゃないかなと思います」

ダンス日本一を決める“ダンス甲子園”沖縄から日本一を掴み取る日もそう遠くない未来かもしれません。