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環境省は18日、地球温暖化の影響に関する研究報告を発表しました。二酸化炭素の削減効果があるとされるさんご礁の減少は30%に達しています。
これは環境省に設置された地球温暖化影響・適応研究委員会が、2007年10月から2008年6月までに行った科学的研究結果をまとめたものです。
それによりますと、さんご礁は世界的規模で減少し、すでに30%が甚大な劣化状態にあると報告。原因は地球温暖化による海水温の上昇とオニヒトデの異常繁殖を上げ、2030年には全体の60%が消失するとの予測もあるとしています。そして、サンゴの白化や死滅はさんご礁の生態系にも悪影響を及ぼし、将来的には魚介類の減少を招くと予測しています。
また、埋め立てや干拓などで干潟や藻場が急激に減少。潮の満ち引きで露出と水没を繰り返す干潟は、水温だけでなく露出している時の気温の影響も受けるため、温暖化の影響が顕著に現れていると指摘しています。
環境省はこの報告に基づき、今後の地球温暖化防止の具体的なあり方を検討する方針です。