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県立浦添商業高校。過去4度の甲子園出場を誇る名門。しかし、今年のチームは県春季大会でシード権を獲得するも1勝しか挙げられず、自分達の納得がいかない結果に終わった。

同じ頃、センバツ甲子園では興南が大暴れ。全国制覇を達成する姿をテレビの前で見せ付けられた。

小川翔也投手「(春の興南の活躍は)テレビで観てても沖縄県民として非常に嬉しいんですが、どこか悔しいという思いはありました」

自分達はこのままで良いのか?溢れる悔しさからこの夏のテーマが生まれた。“臥薪嘗胆”

臥薪嘗胆とは、中国の故事で、悔しさを忘れないためにたきぎの上で寝て、苦い肝を舐め、目標を達成するという言葉だ

大嶺俊貴主将「臥薪嘗胆という言葉を自分達のテーマにして、一度味わった苦しみを味わないために必死で苦労して今、頑張っています」

「悔しさと目標」を忘れないために神谷嘉宗監督はあるユニークな方法を考えだした。

神谷嘉宗監督「常に良いピッチャーを意識してイメージして練習をやっていこうと」

体育館の外壁に貼られた、今年注目のエース3人の写真。いずれも夏の頂点を目指す浦商にとって強力なライバル達だ。

神谷監督「甲子園に行くためにはどこに勝たなければいけないのか。一番強いチームを常に目標にしています」

大嶺主将「沖縄ではあの3本柱を倒せば必ず甲子園にいけるという明確な目標があるので、それを目標に日々頑張っています」

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臥薪嘗胆の浦添商業、今年の戦力は?

MAX137キロ。去年夏も経験したエース・比嘉嵐志は制球力に磨きをかけ、多彩な変化球も健在だ。他にも仲村常隆や小川翔也など層は厚い。

また自信を誇るバッティングではクリーンナップ3番のカラム・アレキサンダー・エリーに、5番・キャプテンの大嶺俊貴と隙がない。

そして今年の打撃陣で注目は3番・玉城大夢だ。身長166センチ、体重89キロ。小柄ながら、安定感のあるスイングと手首の強さは、バットの芯を外しても外野に運ぶほどの威力を持つ。その見た目と性格は、まさにあの野球漫画の主役「ドカベン」だ。

大嶺主将「まさしくその通りです」

カラム中堅手「いや~、やっぱりすごいです」

先輩達も認めるドカベン・玉城だが、寮に帰ればお茶目な面も見せる。

悔しさをバネに浦商が夏に燃える!

カラム中堅手「もう精一杯夏の舞台で暴れるってことで、日々、一生懸命頑張ります」

仲村常隆投手「どんな相手が来ても浦商野球を貫いて、一戦一戦、闘志を前面に出して、気迫で押しつぶして、夏に強い浦商を見せ付けたいと思います」

「甲子園行くぞ〜!」

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