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第105回全国高校野球選手権記念大会

夏の甲子園、沖縄尚学は3回戦で長崎代表 創成館に勝ち、沖縄県勢として8年ぶりのベスト8となりました。

寺崎未来アナ「台風過ぎ去り迎えた3回戦。勝てばベスト8です。応援団長、エールをお願いします」

仲里佳応援団長「絶対勝つぞ!おー」

長崎・創成館との九州勢対決になった3回戦。きょうも先発マウンドは沖縄大会から40回1/3連続無失点中のエース・東恩納蒼。立ち上がりからピンチを迎えますが2つの三振を奪い、無失点でスタートを切ります。

東恩納蒼選手の父 直樹さん「贅沢は言わず点数入れられようが何しようがとりあえず勝ってもらいたいなと。変なプライドは捨ててチームの勝ちに徹してほしい」

初戦ではなかなかチャンスを作れず、この試合では「5得点以上」をテーマに奮起を誓う沖縄尚学の攻撃でしたが、創成館の先発、福盛大和の緩急を使ったピッチングに翻弄され、ランナーは出すもののなかなか先制点を奪うことができません。すると4回、東恩納が創成館に連続ヒットを浴びるとさらにランナーを進められ2アウト2・3塁のピンチを迎えます。

ここはサードゴロに抑え、連続無失点を44回1/3に伸ばします。

東恩納蒼選手の父 直樹さん「今一本出たら点数取られると思うとドキドキではあるけどちゃんと期待に応えているので」

永吉盛空選手の父 盛長父母会長「相手もチャンスありこっちもチャンスありで今はどちらにも流れは行っていないかなと思っていてまた沖縄に流れが来るだろうと思っている」

試合は6回まで両者無得点と投手戦が続く中で迎えた7回、沖尚は2アウトから9番大城和平がヒットで出塁すると、打順は1番に返り、初戦でもタイムリーの知花慎之助。

沖縄尚学 知花慎之助選手「和平がつないでくれたので自分もつなぐ気持ちで立っていた」

追い込まれてからファールで粘り、7球目。1塁ランナーの大城和平が一気に帰り、待望の先制点を奪います。これで勢いづいた沖尚打線は続く8回、この回先頭の3番玉那覇世生のヒットを足がかりに満塁のチャンスを作ります。ここで8番糸数幸輝がフォアボールを選び、押し出しで追加点。さらに9番大城和平。

右中間への当たりで走者一掃となる3点タイムリー。春のセンバツ直前のけがで出場できなかった大城の一打で、目標としている5点目を奪います。

大城和平選手の姉 風佳さん「和平がチャンスをものにした感じでとてもうれしい(センバツに出場できなかった)分夏で爆発してくれたのでよかった」

そのウラ、東恩納は先頭バッター川﨑統馬にヒットを許すと、ランナーを2塁に進められ、4番永本翔規。この夏初めてホームベースを踏ませた東恩納。無失点記録は48回でストップとなります。

しかし、とられたのはこの1点のみ。9回8安打5奪三振で2試合連続の完投。接戦となった3回戦。後半に打線がつながり、エースがリードを守り切った沖縄尚学が9年ぶりのベスト8入りを果たしました。

沖縄尚学 東恩納蒼選手「やりたいピッチングはできていないところはあったけどそれを含めて1失点で抑えられたのは良かった。無失点記録はなくなったけど次も無失点をテーマにやっていきたい」

沖縄尚学 佐野春斗主将「沖縄尚学としてもベスト8が最高記録なので必ず次の一戦勝って新たな歴史を開いていきたい」