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19年前のきょう、沖縄国際大学にアメリカ軍のヘリが墜落しました。現場では平和集会が開かれ、学校関係者が事故から変わらない環境の改善を訴えました。

学生の意見発表仲宗根桜さん「航空機の飛行音は私の耳を突き刺し、私の胸に落ちるという不安と緊張感を生み出します」

学生の意見発表新垣友貴さん「(航空機の)騒音で講義内容が理解できない状況や、友人は入学試験の面接で騒音で会話が聞こえない状況で試験をした」

普天間基地に隣接する沖縄国際大学では、2004年にキャンパス内へアメリカ海兵隊の大型ヘリが墜落して炎上する事故がありました。大学では事故の記憶を風化させないよう、毎年墜落した現場で平和の尊さを考えるとともに、普天間基地の閉鎖を求める集会を開いています。

前津榮健学長は、いまも変わらず米軍機が市街地上空を飛行しているとし、「現状は変わるどころか悪化している」と訴えました。大学2年生の仲宗根桜さんは、ヘリの事故や基地問題について国民全体で意見交換をして考えることが、「平和をつくること」につながると話します。

また大学3年生の新垣友貴さんは若者が基地問題について、実際に感じている課題を県外の人との交流を通じて発信していくことが大切だと述べました。

事故当時大学1年生だった女性「(当時の自分たちの)思いを受け継いでくれている学生がいまもいるというのは、途切れていないという分にはありがたいと思います」「(米軍機が飛んでいるのが)日常になってはいけないですよね」

沖縄国際大学は今後、関係機関に要請文を送り、普天間基地を使用する航空機の即時飛行中止と基地閉鎖を求める方針です。