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沖縄が培ってきた”モノづくりの文化”をテーマにアメリカ軍の払下げ品を使って制作した作品を紹介する展示会が那覇市で開かれています。米軍のヘルメットとガスマスクの缶で胴体をつくりカラクイに薬莢を使った「三線」弾丸ではなく未来への希望を込めて虹色に彩った銃弾用の「弾倉」
那覇文化芸術劇場なはーとで8月9日に始まった「BASEOFPEACE」は、戦後、アメリカ軍統治下のなか、沖縄の人たちが米軍が捨てた物資などを平和に向かう文化へと転換してきた沖縄のモノづくりの精神を伝えようと企画されたものです。
会場には国内外で活動する沖縄県出身の現代美術アーティスト・志喜屋徹さんが県内で集めたアメリカ軍のヘルメットや薬莢など戦争で使われた武器などを素材に制作した9つの作品が並んでいます。
このうち、アメリカ軍のパラシュートに刺繍を施したパラシュートスカーフを基にした作品からはモノをつくることで未来への希望を抱きたくましく生き抜いてきた先人たちの思いが感じられます。
現代美術アーティスト・志喜屋徹さん「戦後沖縄の変わらない基地があって、そこで変わらない日常というものの記号として米軍放出品を使っています。戦争を連想させるようなネガティブなものを使いながらもポジティブに価値を転換してきた。それが沖縄の人の持っている強さだと思うし、ぼくはそれを表現したいと思っています」
展示会の期間は9月3日までで8月12日には戦後沖縄のものづくり文化についてのトークイベントも予定されています。