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沖縄戦で旧日本軍が首里城の地下に造った「第32軍司令部壕」の保存・公開に向け、沖縄県は秋ごろ、出入口の試験的な掘削に着手することがわかりました。

首里城の地下に眠る旧日本軍が造った「第32軍司令部壕」について、県は沖縄戦の実相を後世に語り継ぐ重要な戦跡として、安全性に配慮したうえで段階的に保存・公開を行っていく方針です。

2025年度以降の公開を目指し、秋にも壕の出入口である「第1坑口」と「第5坑口」の付近で試験的な掘削が始まる予定で、戦後長きに渡ってたまった土砂を取り除いて当時の状況に近づけます。

考古学調査もできるように環境を整えることで、首里城の正殿が再建する時期と同じタイミングで「第32軍司令部壕」が文化財に指定されるよう取り組みを進めていくとしています。

県は2023年度のうちに壕の周知・啓発を担う「編さんワーキンググループ」をつくったり有識者を集めた委員会を立ち上げたりして、2024年度に具体的な整備方法などをまとめた基本計画を策定することにしています。