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原油価格の高騰による影響で、沖縄明治乳業は25日から成分無調整の酪農牛乳のスーパー店頭での販売を一時停止します。
25日からスーパーでの販売が中止されるのは沖縄明治乳業の成分無調整牛乳です。しかし、なぜ原油の値上がりが牛乳の販売停止につながるのでしょうか?
沖縄明治乳業量販課の津波和徳係長は「牛の頭数がだいぶ減ってきているということと、酪農家の軒数が減ってきていること。また穀物価格の高騰が続き、その影響で牛の飼料も値上がりした」と語っています。
牛乳の消費量の落ち込みで酪農農家が減少していたところに急激な牛の飼料代の高騰が残された農家を襲い、生乳の生産自体が厳しくなっていることと、4年前には県内に135あった酪農農家も現在は90戸と、3割以上も減少しているためです。
酪農農家の金武雅代さんは「牛にミルクを出してもらうためのエサですので、これを与えないと牛もミルクを出してくれない。牛に与えるエサの量をギリギリに落とし、トントンか赤字くらいで頑張ってる状態です」と厳しい現状を語りました。
この成分無調整牛乳のスーパーでの販売停止は、県内最大手の沖縄明治乳業が学校の給食用の牛乳を優先的に確保するための措置でもあります。そのため、学校が夏休みに入る7月20日以降には販売が再開される可能性もありますが、牛乳不足はこの夏の間は続くということです。