美ら島総体で活躍が期待される選手を紹介します。きょうはこのコーナー初の離党勢、伊良部高校男子バレー部です。美ら島総体男子バレーの会場は地元宮古島市、島の応援を背に活躍を誓う選手達の思いを取材しました。
2月の全国選抜県予選は、名門、伊良部対西原の対決、2セット目伊良部はライトの手登根が足首を負傷、結局試合はセットカウント3対1で西原の勝利優勝を逃した伊良部高校の悔し涙が印象的でした。
リベンジをかけ練習に熱が入る伊良部バレー部試合で負傷した手登根くんも復帰を果たしていました。
手登根くん「日に日によくなっているので美ら島総体までに間に合わせたいと思います」
全校生徒158人、2クラス編成の島の高校は県総体3年連続で2位以上を確保、少人数、地元選手を中心としたチーム編成で180センチ以上の選手はいませんがジャンプ力などの潜在的な身体能力の高さをいかし県内トップクラスの実力をキープ。
中心選手はレフトの久高雄彦(ゆうげん)とライトの嘉大雅(たいが)です。
久高くん「レフトからだけじゃなくてどんどん動き回って相手のブロックを乱すような」嘉くん「伊良部は雄彦が後ろに下がったら終わりだねって言われないよう自分も雄彦に負けないようにできれば」
そしてリベロでキャプテンの川満洋平がチームを引っ張ります。川満くん「自分達の持ち味であるコンビバレーをしっかり展開していきたい」
美ら島総体男子バレーの会場は地元宮古島市。例年以上に活躍が期待される今年、宮古島地区の体育大会には平日にも関わらず父母や祖父母が観戦みんなバレーが大好きです。
お母さん「みんなほとんど仕事やすんできていると思います」おばあちゃん「インターハイがこっちであるからみんなで応援して優勝させんと」試合は伊良部高校Aチームが12連覇を達成。島の応援に答えました。
久高くん「おじいおばあとかお父さんお母さんとか親戚のみんなが大会行くときにはがんばってよっていってくれるので、やっぱりこの機会に美ら島総体にでるのが一番の恩返しの場所」
伊良部島に根付くバレー文化、1965年佐良浜中の選手として伊良部島勢県大会初優勝を果たした浜川明芳(あきよし)さん。
浜川さん「小学校に入る前からここで(バレーボールで)キャッチボール、これ(写真)みたいに遊んでいた」
当時の道路は車よりも元気に遊ぶ子ども達が優先暖かく子ども達の成長を見守ってきました。今の選手もほとんどが小学生からバレー部です。
久高くん「お父さんのチームが強かったので、かっこいいなって思って」川満くん「自分もバレーをやりたいなって思いました、こういう強いところで」城間監督「本当にバレーに親しんでやってきているので、ボール感覚というかそういう部分が本島の生徒とか少し違うのかなと思います」
ただこのバレー文化にも陰りが…島の人口減少などもあり強豪:佐良浜中バレー部は現在休部状態なのです。選手達は美ら島総体での活躍が伊良部島バレーの再建につながると信じています。
久高くん「島の伊良部佐良浜のメンバーでも(県大会で)優勝できるんだっていうのを見せたくて」川満くん「地元のひとたちが応援してくれので盛り上がるような試合にしたいです」
浜川さん「(美ら島総体は)伊良部の応援で埋まるでしょうね(島に人がいなくなっちゃう?)それくらいそれくらい本当に、漁業も休むと思いますよ、その日にはね」