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米軍基地の周辺で実施している有機フッ素化合物いわゆる「PFAS」による地下水などの汚染状況を把握する沖縄県の調査結果が公表され、嘉手納基地の周辺で国が定めた暫定指針値の36倍と最も高かったことがわかりました。

沖縄県がアメリカ軍基地周辺で行った人体に有害な有機フッ素化合物PFASの冬季調査で、嘉手納町にある屋良ウブガーから1Lあたり1800ngが検出され国が定めた暫定指針値より36倍も高い濃度で調査した44地点のなかで最も高くなっていました。

県の調査は2016年から毎年夏と冬の2回実施されていて、今回は嘉手納町では屋良ウブガーのほか屋良ヒージャーガーで32倍、屋良メーガーで30倍など、30地点で国の暫定指針値を超えていました。

県はPFASによる地下水などの汚染状況について「数値は概ね横ばいの傾向」と分析したうえで「普天間基地や嘉手納基地が汚染源の可能性が高い」ことから国や米軍に立ち入り調査と原因究明を求めていく方針です。

県は7月18日午後に専門家会議を開いて汚染源の特定に向けた方針などを協議することにしています。