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世界自然遺産に登録された「やんばるの森」をめぐり市民団体が、7月14日沖縄防衛局に対してアメリカ軍が残した廃棄物の回収状況やその危険性を公表することなどを求めました。

7月14日、沖縄防衛局を訪れ要請を行ったのは、沖縄の環境問題を世界に向けて発信するプロジェクトチーム「Okinawa Environmental Justice Project」や「ヘリパッドいらない」住民の会などのメンバーです。

Okinawa Environmental Justice Projectの吉川秀樹さんは「(私たちは)世界自然遺産になったやんばるの森を真の世界遺産にということで取り組んでいます。軍事訓練がない、米軍廃棄物がない、最終的には北部訓練場がない、そういう世界自然遺産を目指しています」と述べました。

市民団体のメンバーらは、沖縄島北部「やんばるの森」をアメリカ軍の廃棄物のない世界遺産にするべきだとして、防衛局が行っている廃棄物の撤去作業や回収状況、環境復元のための調査報告書などをウェブ上で公開することを求めました。

また、やんばるの森を訪れた人に対して廃棄物が危険であることとその撤去作業を防衛局が行っていると周知することや、発見した場合の通報先や対応について示した看板を現地に設置するよう求めました。

要請を受けて防衛局の担当者は情報公開については「適切に対応したい」と明確な回答を避け、看板の設置については、「土地の管理者と相談する」と回答しています。

市民団体では今後、防衛局の回答をユネスコ世界遺産センターと国際自然保護連合IUCNに報告するとしています。