楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田さんです。宜しくお願いします。今回のテーマは「夏本番!極上の海・今帰仁前編」です。
長田さん「『楽園の海』では、初めて紹介する今帰仁の海です。素晴らしい極上の海が待ってました。」
極上!楽しみです。北部の海の中にはどんな世界が広がっているのでしょうか。VTRをご覧ください!
梅雨明けのいいお天気ですね。
長田さん「はい、運天漁港より大神丸に乗船して出港します。船長は、漁師の大神健太さん。ガイドは、リトルバードの渡會裕子さん、「海が好きな人ほど、ハマる海があります」とおっしゃる2人。今帰仁の海への愛が溢れているお二人と一緒に潜るので、私の期待値もマックスです!」
船長は漁師さんなんですね、これは一味違った海が待っていそうです。
長田さん「はい、まだポイント開拓の途中だそうで、ポイントの名前も決まってない場所が多いそうです。さっそくエントリーです。」
わわわー!すごい!すごい!みごとなサンゴ礁です!これが今帰仁の世界!
長田さん「お二人が、まず見てほしい!と推薦するのはサンゴ礁です。水深は3m。辺り一面がミドリイシの仲間のサンゴで覆い尽くされています!圧巻です!色も濃く、元気な状態のサンゴばかり。」
魚たちも見えてきました。手付かずの海域なんでしょうね。
長田さん「そうなんです、餌付けされたポイントではダイバーに群がるイメージのあるロクセンスズメダイ。でも、ここではダイバーに寄ってくることもなく、自然な形での風景が残ってます。」
すばらしい!
長田さん「水深5m、少し移動すると、テーブルサンゴばかりのエリアを発見。」
なんですか!この光景!見たことない。ジブリの世界のようです。太古の海・・・
長田さん「大小様々な大きさのテーブルが並んでいます。うまい具合にちょっとづつ高さを変えて重なり合ってますね~」
こんなに美しいところが残っているんですね。自然ってすごいです。感動ですここまで大きくなるまでどれほどの時間がかかったんでしょうか。気が遠くなりそうです。
長田さん「このサンゴ、下から撮ってみました。立派でしょう!水温上昇による白化現象もオニヒトデによる食害も、見当たりません。ここは、運天漁港と古宇利島の間に位置する場所。サンゴにとって、いい環境が揃っているんだと思われます。」
ありきたりの表現かもしれませんがまるで竜宮城です!船長の大神さんでしょうか。気持ちよくて手を広げて泳いでらっしゃいますね。
長田さん「不思議な形のテーブルサンゴを発見。逆さまになったサンゴです。台風などの影響で落ちてきたテーブルサンゴが、上に乗っかって逆さのまま成長し、さらに上へ広がろうとしてます。」
始めて見ました!素晴らしい生命力ですね、そしてすごーい!こちらも!サンゴの森のようです。
長田さん「こちらは水深2m。枝サンゴの群生地です。テーブルサンゴもチラホラと見受けられますが、ほぼ無いに等しい感じでした。同じ枝サンゴでも鹿の角のような形のサンゴも。存在感あります。」
不思議な成長の仕方!!本物の鹿の角みたい!
長田さん「葉っぱの形をしたチヂミウスコモンサンゴの姿も。大きく成長してから周りを見渡してみたら「枝サンゴに囲まれてる~~」って、ご本人もビックリしたでしょうね。」
長田さん、なにかいますよ!なんでしょう?
長田さん「お二人が覗き込んでいる場所は、キンメモドキの大群の棲み家となってました。サンゴだけではなく、バリエーションの豊富な海です。」
豊かですね。今帰仁の海ではたくさんの生命が育まれているんですね。まさに楽園のような海域です。
長田さん「地形派ダイバーの喜ぶポイントも。日差しの強くなる夏は、地形の入り組んだポイントに行く機会が増えます。光のカーテンや神秘的な光のスポットが見られますからね。船長の大神さん、携帯をケースに入れて水中撮影するスタイルです。夏本番を迎えていますが、涼しさも感じるロケーションです。」
イマドキの撮影方法ですね、機材の進化も早い。ですが自然はすぐには進化しませんから大切に守っていかねばなりませんね。
長田さん「そうですね。穴の中にいたカノコイセエビも携帯で撮影。大神さんがエビ穴と呼んでいる場所。イセエビが10匹以上いました。漁師さんだから、エビ漁が解禁されたら捕獲してしまうのか?と思いきや、ダイバーのために、そのままにしてくれるそうです。」
なんと!すばらしい!すごいことです!
長田さん「光の差しこむ明るい洞窟を堪能して、ダイビング終了です。」
長田さんすべてのポイントが「極上」という、素晴らしい海でした!!前編ということは後編もあるのですね。さらなる今帰仁の豊かな海のようす、次回を楽しみにしております。長田さんありがとうございました、以上楽園の海でした。