寺崎アナウンサー「夏の甲子園切符をかけた高校野球沖縄大会はきのうから2回戦が始まりました。梅雨明けも発表されて熱い日差しが降り注ぐ中でシード校が夏の初戦を迎えました」
宜野湾市立野球場の第1試合に登場したのは、初の第1シード、日本ウェルネス。2回、2アウトから7番新城琉愛(るきあ)がヒットで出塁。2塁に進み、8番キャプテンの宜野座凛。
気迫のヘッドスライディングでセーフとすると、この間に2塁ランナーの新城が一気にホームへ。好走塁で先制します。
ウェルネス 新城琉愛選手「絶対にセーフになると思ったので、絶対先制点も欲しかった場面だったので必死にホームに帰った」
その裏の守備。先頭バッターをフォアボールで歩かせますが、先発ピッチャ―・安里幸大の素早いけん制でランナーをアウトにし、ピンチの芽を摘みます。しかし、続く3回、宮古総実・宮古工業連合もエラーとヒットで2アウト2・3塁のチャンスを作ると2番宮古工業、砂川琉都弥(すながわりつや)このタイムリーで2点差となるとその後はお互いに譲らず5回を終えます。
しかし後半、第1シードが目覚めました。相手投手の制球の乱れを逃さず1番ウォーターズ璃海のタイムリーなど、6回7回で6本のヒットを集め5得点。投げては、兄・安里幸大から弟・大地の兄弟リレーで宮古連合の反撃を許さず。7回コールドで第1シードが一歩目を踏み出しました。
日本ウェルネス 新城琉愛選手「次の試合も目の前の相手に対して勝ちに行って1戦1戦大事にして戦っていきたい」
続く第2試合では、第4シード西原に挑んだのは沖縄水産。キャプテン小濱大夏(こはま・だいな)が40日間の海洋実習で不在のため、再び一緒に戦うためにも甲子園出場を目指していました。春季大会で敗れた西原を相手に沖水は1回、いきなり1アウト満塁のチャンスを作ると、内野ゴロの間に1点を先制します。
しかし、シードの西原もすぐさま反撃。同点に追いつき迎えた3回、2アウト1塁から、5番玉城翔和(とわ)。ツーベースヒットで1塁ランナーが帰り、西原が勝ち越します。さらに4回には、2番のキャプテン永山煌(こう)の2点タイムリー3番赤崎蓮次、4番國吉遼真も続き、3年生の3連続タイムリーで突き放します。
西原 國吉遼真選手「つなごうと思って打席に入ったので最高の結果になった」
ここで沖水はキャプテンから背番号1を引き継いだ2年生エース、池間怜也がマウンドにあがります。
沖縄水産 池間怜也選手「勝って甲子園行けばキャプテンが帰ってくるので、頑張ろうと思った。池間は5回から7回まで西原打線を0点に抑え、追加点を許しません」
すると、7回ウラ、沖水は、2アウトから西原の先発ピッチャ―2年生の友寄瑞昌(ゆきまさ)をとらえ3連打で満塁のチャンスを作ります。ここで西原は3年生の國吉が友寄に声をかけます。
西原 國吉遼真選手「春もだけどあいつがいなかったらここまで来られていないので、点を取られても自分たちが取り返すので堂々と投げろとずっと言っていた」
西原 友寄瑞昌選手「緊張していたのでみんなが声かけてくれて頼りになったので、そこが力になった」
先輩たちの声でこのピンチを切り抜けた友寄は粘り強く戦う沖縄水産に16本のヒットを許しましたが、それでも要所を締めて136球の力投で完投勝利。第4シード・西原が3回戦進出です。
西原 友寄瑞昌選手「打ち取って取れるピッチングをしたいヒットはどれだけ取られても良いので3失点以内に抑えていきたい」
沖水 池間怜也選手「先輩たちのためにも来年は頑張って甲子園に行きたい」