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きょうはヨット競技にかける4人の高校生です。

西原町のキラキラビーチそばにあるハーバーで、風に帆を揺らすのは高校総体ヨット競技に出場するメンバー。

競技は大きく二つ。一人の乗りのソロと二人乗りのデュエット。

そのデュエットの女子代表は昭和薬科大学付属の3年生で、ともに名前には海にちなんだ漢字がついた松尾津波と久手堅和瑚のペア。

FJ級と呼ばれる二人艇のヨットは全長約4メートル。このヨットを二人が一人の手足のようになって操作しなければならず、チームワークが勝利への大きな鍵となる

松尾、久手堅ペアは中学時代はともにバスケ部だったのだが、和瑚さんが津波さんをヨットに誘った

津波さん「誘われたのが修学旅行のスキーのリフトの上だったんです。たまたま二人で一緒に乗っていたら『ねえヨットに興味ない?』って言われて」

一方、男子代表は知念高校の2年生コンビで、こちらも幼馴染のペア、上原亮と田場優平だ。

田場は舵取り役のスキッパー。一方、上原はクルーと呼ばれるポジションで、風や海面の状況を読むナビゲーターとしての役割を担う。

ヨットは風上に向かって進むのだが、直進は出来ないのでジグザグに上って行く。このとき、タッキングと呼ばれるテクニックで位置を変えながら風を上手く捕え、転覆するのを防ぐために上手く体でバランスをとりながらレースは展開する。

男子の安波連監督は上原、田場のペアについて競技歴はまだ1年足らずと浅いものの、互いに何でも言い合える関係が力になると語る。

ハーバー内での練習は、のんびりしたイメージのヨットだが、ひとたびレース会場となる沖合いに出ると海の表情は一変する。

大きなうねりをともなう波と強い風、大自然は容赦なくヨットに襲い掛かる。

強い波が打ち付けてバランスを崩す久手堅さん。そして・・・・

全国に比べ、波が荒い会場となる沖縄。7月、ふるさとの海と風は果たして彼らの味方になるのか、それとも敵か?

津波さん「潮の流れや風の動きは、その土地で全部違うので、その土地に住んでいる人たちが一番有利」

田場くん「やっぱりベストを出して楽しむのが一番」