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住民を巻き込み24万人あまりの犠牲者を出した78年前の沖縄戦の実相について子どもたちに考えてもらおうという企画展が糸満市の県平和祈念資料館で6月8日から始まりました。

企画展「沖縄が戦場になった」は地域の歴史を知ることで子どもたちに改めて住民を巻き込んだ沖縄戦の悲惨さを学んでもらい、平和の大切さを感じてもらおうと県平和祈念資料館が慰霊の日に合わせて企画したものです。

展示会場には那覇の街並みの大半が焼野原と化すなど離島を含め各地に大きな空襲被害をもたらした1944年の10・10空襲をはじめ、大規模な戦闘が繰り広げられたシュガーローフなど、それぞれの地域にあった沖縄戦を伝える写真パネルなどおよそ100点が展示されています。

また、首里城の地下にあった第32軍司令部壕から掘り出された日本刀や注射器といった遺品をあわせて展示することで、沖縄戦がいかに凄惨なものだったかをわかりやすく伝えています。

県平和祈念資料館・神尾史扇学芸員が「みなさんが住んでいる地域や身近な場所ではどんなできごとがあったのか、展示を通して地域の歴史に興味を持ってもらい、沖縄戦の実相や平和について子どもたち一人一人に考えてもらいたいと思っています」と話しました。

企画展「沖縄が戦場になった日」は2023年7月9日まで糸満市の県平和祈念資料館で開かれています。