※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

5月に沖縄を直撃した異例の台風が沖縄の夏野菜を代表し、今、旬の真っ只中にあるオクラ農家を悩ませていました。

オクラ農家・徳元渉さん「予報では強いよという前情報はあったが、この時期なので梅雨前線の関係もあり、上がってきても大したことないだろうと高をくくっていたところがある。想定外といえば想定外。もう笑うしかない」

3日に渡って強い雨と風にさらされ続けた緑色のオクラが茶色の砂を被っています。葉っぱも黒く変色してしまいました。糸満市の海岸近くにある地区でオクラを栽培する農家が受けた被害は深刻です。

オクラ農家・徳元渉さん「ご覧のように風と雨で木がなぎ倒されてしまっているのは当然なんですけど、塩害で葉が塩もみにされてしまい、おそらく真っ黒に落ちてしまうだろう。回復までにもう少し時間がかかるかなという見込み」

オクラは6月ごろに本格的な収穫が始まります。旬を迎えた今の時期は通常なら一日に50kgほど採れるといいます。台風でもたらされた海水を含む雨や風による塩害でこれから2週間、販売や出荷ができないと肩を落とします。

オクラ農家・徳元渉さん「ピークで収穫が出来るように設計しているが、5月の台風でまさかピンポイントであたるというのは、想定がないわけではないが、ちょっと残念」

農園では今後、次のオクラを早く育てるために枯れそうになった葉っぱに栄養を取られないよう手入れを続けて収穫の再開を目指しています。