めざせ甲子園、きょうは糸満高校です。去年秋の県大会はベスト4入りを果たしましたが春は3回戦で敗れました。自分たちの課題と向き合い、チーム力アップを図ってきたその輪の中心には、ひた向きなキャプテンの姿がありました。
円陣 宮城琉斗主将「ピッチャーも楽になるし内野外野も守りやすくなると思うから(内外野の)間に落とす打球は無しにしよう!!OK!?」「雑にやるんじゃなくてここを丁寧に仕上げて夏までやっていこうOK!?じゃあやっていこう!さあ行こう!!」
部員75人の糸満高校。練習から大きな声がグラウンドに響きます。新チームで挑んだ去年秋の県大会ではベスト4。自信を深めシード校として臨んだ春の大会ではさらなる高みを目指しましたが、扇の要であるキャッチャーにけがが相次ぐなど守備が乱れ3回戦で涙をのみました。
平田温彪選手(3年)キャッチャー「(春は)自分がケガをしてチームに迷惑をかけてしまったので、今度は自分が夏甲子園に行かせるようなキャッチャーになれるように頑張っていきたい。」
今では正捕手の平田温彪もけがから復帰!女房役が戻ってきたことで投手陣もさらに腕をふり、夏に向け気迫を増しています。
前原惺凪選手(3年)ピッチャー「エースなので1回から9回まで完投できるピッチャーになりたい。自分の課題は体力をもう一段階つけるのと、変化球でストライクを取れるようにしている」
バッテリーが安定したこともあり眞玉橋元博監督の戦力分析は投手力と守備力で4点と高い評価。ただ、この中の項目にはありませんがチームワークは5点満点だと話します。
眞玉橋元博監督「もうとにかくチームワークが良くて努力・努力・努力をするチームなので自分が考えている以上に伸びてきた」「どの(歴代の)チームも勝たせてあげたいが特にこの子たちは能力以上のものを出し切って秋にベスト4に入っているので、真面目が最後は勝つんだということを証明してくれるチームではないかなと思って、そういう意味で特に勝たせてあげたいチーム」「夏は本気で子どもたちが力を出し切れば(甲子園は)本当に夢ではないのではないかと思えるくらいまで成長してきているのでそこにかけたいと思っている」
監督から「特に勝たせてあげたい」と言わしめる今のチーム。その中心にいるのがキャプテン、宮城琉斗です。
宮城琉斗主将「自分から行動してチーム全体に自分の姿勢をみせていくことで周りが変わっていければと思ってずっとやってきた」「トレーニングひとつであっても、どこに効いているのかや、どういう意識でやるかを事前に監督やコーチ、トレーナーに聞いて自分たちで考えてやるように意識している」
他の部活動との兼ね合いでグラウンドが使えない時もやるべきことを真剣に取り組むことが勝利につながると常に先頭に立って汗をかき続ける真面目さと、グラウンドで常に仲間たちに声をかけるリーダーシップを兼ね備えています。
西村心平選手「ミーティングでみんなをまとめる姿とか声出しとか明るくて頼りがいのある人」
平田温彪選手「自分たちに試合中も声をかけたり、練習中も自分の練習をしたいはずなのに自分たちのために声をかけたりしてくれてすごく大きな存在だと思う」
ただ、キャプテンでありながら背番号は秋・春ともに二桁で控えの選手。プレーで引っ張るということはなかなか叶いません。それでも、先頭に立ちその姿や声でチームを鼓舞し続けるのは生まれも育ちも糸満のキャプテンが心に灯す地元愛からでした。
宮城琉斗主将「(糸満が)甲子園に出た時に見てかっこいいなと思った。小学校くらいの時から糸満高校に(進学先を)決めていた」
甲子園には過去2回、夏は2011年に一度出場経験のある糸満。「この高校で甲子園に行きたい」その思いがキャプテンの揺るぎない原動力です。
宮城琉斗主将「地元で甲子園に行くのは誰もが夢だと思うのでそれをかなえていきたいと思う」
一人ひとりの努力の積み重ねがチームワークでさらなる大きな力に。「真面目が勝つ」ことを証明する糸満の夏がやってきます!
平田温彪選手「目標でもある甲子園に出て初戦突破するという目標があるのでそれに向かって頑張りたい」
前原惺凪選手「春の大会は自分たちの実力があまり出せなかったので、夏では秋より良い結果が残せるように頑張りたい」
「優勝目指して頑張るぞ!!」