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きょうは自転車競技です。競技は屋外で競うロードと競技場内のコースで競うトラックの大きく2種類に分けられますが、きょうはトラック競技の注目トリオが登場します。

時速60キロ!オートバイ並みの速さで勝負を争う自転車競技。その魅力は何と言ってもスピード感とスリル。鍛え抜かれた脚力と強靭な体力で相手と戦うスポーツだ。

沖縄市にある自転車のトラック競技場では北中城高校の選手11人が練習に励んでいた。

注目は3年生トリオ、安里優太・波平敏弥・高良和郎。

3人はいずれも九州、全国で上位に入り、インターハイでの活躍が期待されている選手達だ。

チームを指導するのは、北中城高校のOB・比嘉健太郎コーチ。

比嘉健太郎コーチ「3名のチームプレーが重要になってくると思います」

3人が挑む競技は「チームスプリント」。チームスプリントとは3人が一列になってスタートしトラックを3週。1周ごとに先頭の選手がコースを外れ、最後の一人が3週目を走りきったタイムで順位が争われる。

一走目の選手には、スタートダッシュで全体を引っ張る力が要求されるとともに、後続選手のスタミナを温存するため、風よけの役割も求められる。そして二走目、三走目は、ダッシュ力に加え、そのスピードを維持しさらに3週を走りきるスタミナが要求される。

3人の息の合ったスタートや、それぞれの脚力に応じたチーム編成など、小さなミスが命取りになる競技なのだ。

安里優太選手「誰かが(ペースを)落としてもいけないし、ペースを乱してもいけないし、そういう意味で本当にチームワークが大切だと思います。やっぱり誰かが練習中にモチベーションが低いとき、誰かが引っ張ってくれたりとか、元気がないときは励ましあったりとかというのが、一番仲を良くする秘訣だと思います」

高良和郎選手「たまに落ち込む役(安里)で、それを皆でどうにか上げていく役(波平)、自分が見守る役」

3年生3人の固いチームワークだけでなく、追い上げる2年生の存在もチームの底上げに繋がっている北中城。銀輪は、今年夏の空に輝く

安里選手「ちょっと焦りが最近はとっても出てきてて。ちょっと練習にも身が入るというか、急いで仕上げないといけない」

高良選手「今まで世話になってきた家族とかに恩返し出来るような良い結果が残せるように頑張りたいと、一日一日の練習を真剣に頑張っています」

波平選手「先月の選抜大会で上位に入れてちょっと自信もついて、このままモチベーションをどんどん上げて、また(上を)狙っていきたいです」

頑張ろう!

県内に自転車部がある高校はきょう紹介した北中城や美来工科の強化指定校2校を含め6校だけなんです。美来工科は、ロードに重きを置いて練習していますので、トラック競技は歴史ある北中城の「お家芸」と言っても過言ではありません。3人しかいない3年生のチームワークが発揮されることを期待します。