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琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊和雄さんです。よろしくお願いします。

湊和雄さん「よろしくお願いします。」

今回のテーマはこちら「子育ての季節」です。

湊和雄さん「今年はやや遅れたものの、やんばるも梅雨入り。この季節は、多くの野鳥が子育てをしています。やんばるを代表する鳥ヤンバルクイナも例外ではありません。」

ヤンバルクイナが登場するんですね!楽しみです。さっそくVTRをご覧ください!

湊和雄さん「まずは、梅雨の季節に開花する花々を紹介しましょう。これは、イジュの花です。」

やんばるの代表的な花ですね。アップで見るとツバキと似ていますね。

リュウキュウの自然 子育ての季節

湊和雄さん「ツバキの仲間なのでやはり似ていますね。続いては、コロンカです。」

白いのが花びらですか?

湊和雄さん「そう見えますよね。実は白いのはガク片になります。小さな黄色のものが花ですね。」

花は控えめですね。

湊和雄さん「こちらは、アオノクマタケラン。」

まばらに咲いて、特徴的ですね。

湊和雄さん「花はこのような形です。」

色はピンクと白で可愛らしいです。

湊和雄さん「そして、この季節、他の時期に比べて地上で活動するヤンバルクイナが多く見られます。ほとんどの時間をこのように森の地面を見ながら餌を探しています。」

身体を震わせて気合い入れますね!!

湊和雄さん「どうでしょうか?見つけた餌は、その場で食べることも多いのですが…。」

ミミズを捕まえましたね!

湊和雄さん「このように、ときどき食べずに咥えたまま、何処かに運びます。」

どこ行くのでしょうか!

湊和雄さん「はい、幼いヒナに与えるのです。4月から6月はヤンバルクイナの子育ての季節です。」

リュウキュウの自然 子育ての季節

まだ産毛が残っていますね。

湊和雄さん「ヒナはふ化間もない頃、親から離れた場所に隠れていますが、やがて親に寄り添うように行動し、親が見つけた餌を貰う生活が始まります。」

しっかり、親鳥の観察をしていますね。

湊和雄さん「ここでは、口移しで餌を受け取っていますね。」

こちらは、サッと横取りした感じですね!

湊和雄さん「成長したヒナは、親についてまわり、親が餌を見つけた途端、それを自分で食べるようになります。」

食欲旺盛ですね!

湊和雄さん「そして、ヒナは単独でも行動するようになります。1羽で歩き回りながら、盛んに餌を探します。親に教えて貰った成果でしょうか、自分でエサを見つけて食べています。」

成長した証ですね。ちゃんと、草や落ち葉を掻きわけて探しています。

湊和雄さん「このときは、小さなカタツムリを丸呑みしました。ヤンバルクイナは、カタツムリやミミズ、昆虫の幼虫などが好物のようです。」

エサ探しをしているヒナの後ろに、もう1羽のヒナがいますね。

湊和雄さん「この家族は4羽のヒナが親鳥と一緒に行動していました。」「よい環境、餌場には他のヤンバルクイナの家族も近づきます。そして、縄張り争いを展開します。この親鳥は、いつもとは異なる鳴き声を発していました。これは他者を威嚇するときの鳴き声です。」

甲高い声で、怒っている感じがしますね。

湊和雄さん「そこに突進してきたのは、別の家族の親鳥でした。」

湊さん、今回も貴重な映像ありがとうございました。以上、リュウキュウの自然でした。