楽園の海案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。本日のテーマは2023GWダイビングです。
長田勇さん「GW前半に、本部半島にある瀬底島でダイビングしてきました。」
ではVTRご覧いただきましょう!
長田勇さん「山川港に停泊しているフィールダイブさん所有のボートに乗船します。3月1日から就航したばかりの新艇でまだ船の名前、正式には決まってないみたいですよ。」
そうなんですね!
長田勇さん「フィールダイブのお客さんと共にGWダイビングを楽しみたいと思います。」
天候に恵まれてよかった!
長田勇さん「船長兼ガイドは宮原雄介さん。向かった先は瀬底島の西側。」
伊江島タッチューがチラリと見えました。普段ビルの中にいるのでこの映像はうれしい。
長田勇さん「瀬底島ラビリンス」「というポイントに潜ります。さっそくエントリーですここのポイントは、水深によって楽しみ方が違うんですよね。」
波も穏やかでエントリーしやすそうですね!
長田勇さん「はい、まずは浅い所から。水深は3m。」
こんなにサンゴがたくさんあるんですね!美しい!
長田勇さん「沢山のテーブルサンゴがダイバーを迎えてくれます。水温上昇によるサンゴの白化もなく、台風の影響も受けずにスクスクと育ってますね。」
まるでサンゴの森の様です。
長田勇さん「サンゴの隙間にクマノミ家族発見しましたよ、赤いツブツブは産まれたての卵です。」
これが卵なんですね!初めて見ました!
長田勇さん「この日の水温は23.6度。クマノミは23度以上になると産卵することが出来るお魚なんですよ。GWも至る所でクマノミの産卵が見られると思います。」
がんばって育ってほしいですね。がんばれー!
長田勇さん「水深5mまで降りてくると、ツノダシがペアで泳いでます。 普段はこのように1匹か2匹でいることの多い魚ですが、こちらをご覧ください、この日は、30匹ほど群れで泳いでました。」
ということは珍しいシーンなんですね。
長田勇さん「そうなんです、なかなか近づけずに、通り過ぎてしまいましたが、これだけ集まって泳ぐ行動は繁殖行動だと思われます。」
様々な生き物が繁殖の季節を迎えるんですね。
長田勇さん「岩の穴から顔を出しているのは、ヒトスジギンポ。」
かわいい?
長田勇さん「ひょうきんな顔ですよね。ひたすらシェイクしている姿が可愛い過ぎて、思わず10分以上撮影しちゃいました。」
まるで長田さんを見ているみたい!
長田勇さん「こちらは水深40mの世界。鮮やかなピンク色の魚は、スミレナガハナダイの雄。私が知る限りでは、沖縄で最もスミレナガハナダイが集結している場所なんです。」
貴重な場所ですね。
長田勇さん「水底近くにいるオレンジ色の魚は、スミレナガハナダイの雌。」
大きさも色も違うんですね。
長田勇さん「ハナダイは、オスの方が色鮮やかな場合が殆どなんです。オスたちにもう少し密集して欲しくて、みんなで囲んで集めようと努力しましたが、思うようにはいきませんでした。でも個体数の少ない魚なんで、一つのフレームにこれだけ沢山入れる事が出来て、嬉しい限りです。」
鮮やかですばらしい映像ですね。そしてこちらは?泡がいっぱい!あら!下に下がっていきます
長田勇さん「ポイント名は「瀬底島ラビリンス」。サンゴ礁の隙間に迷宮への入り口があります。」
迷宮へ!いざ出発!ですね!
長田勇さん「水深は8m。迷路のような場所にはアカマツカサがいっぱい。」
光のコントラストが美しい。
長田勇さん「ここでは、光のカーテンやスポットが至る所で見られます。」
幻想的な雰囲気ですね。
長田勇さん「太陽の出ている日には、ぜひ潜りたいポイントです。普段は暗がりにいる事の多いリュウキュウハタンポも、たまには光を浴びたいのか、この日はアカマツカサと同じエリアで泳いでました。」
水の音と光の陰影と海の生き物。見ているだけでリラックスできそうです。
長田勇さん「私も、光の差し込みを見ながら、ゆっくりと深呼吸。GWのリラグゼーションとしては、最高のシチュエーションだと思います。魚たちも、ノーストレスでのんびりしている様に見えました。」
取材協力 フィールダイブ