Qリポートです。先週末、県内では映画祭、音楽祭と2つの大きなイベントがクライマックスを迎えました。観光客の集客も期待されたそれぞれのイベントの成功性はどうだったのか?また今後どうなるのか、まとめました。実近記者です。
「もう沖縄出身として2回目を迎えられたことが本当にうれしく思っています」人気お笑い芸人や人気タレントなど194人が登場したレッドカーペットで華やかに幕を開けた第2回沖縄国際映画祭。メイン会場を宜野湾市に移し、開催期間もプレイベントを含め9日間に延長。シアターでは、笑いと安らぎをテーマにした、長編プログラムのほか、特別上映作品合わせて96本が上映されました。
中学生「はんにゃとか、お笑いを見に来ました」「ブラックマヨネーズです!」
映画祭の特徴は、芸能人を間近に見ることができるシアターレッドカーペットや芸人らによるステージでのお笑いライブ。9日間の来場者は合わせて38万人。1回目の11万人から大幅に増加しました。観客の多くは、若者を中心とした県内からの来場者でしたが、県外からの観光客の姿も見られました。
観光客(東京から)「東京から」観光客(愛知から)「いや普通に観光だったんですけど、ちょうど時期があってたんで」「すごいきれいな海がバックなんで、すごいいいですね」」観光客(香川から)「沖縄今回はじめてきたしちょうど良かった」「いい感じです、だってうしろ海やし、なんか景色ええし」
また、全国からおよそ100媒体、350人のマスコミが来場し、映画祭の様々な催しがメディアで取り上げられました。こちらはプレスセンター。今回は海外メディアも7媒体、12人が訪れていました。
台湾から取材TV「例えばゴリさんとか、ガレッジセールですか、ロンドンブーツの2人も台湾では大人気です!」
一方こちらは、初開催となった沖縄国際アジア音楽祭。メインの先週末には、国際通り周辺や沖縄市のおよそ20会場で、150を超えるアーティストが音楽を披露しました。ともに国際と名のついた今回の2大イベント。実際、期間中、海外から抽選で選ばれた招待客が二つのイベントを見るため来県しました。
台湾からは二十人を招待。そんな、台湾で人気の沖縄の旅行ガイド。すでに一万部が売れ、台湾でベストセラーとなっているこの本の著者スタンリーさんも来県。(27日)スタンリーさん、実は今、台湾の若者に絶大な人気を誇るブロガーで今回は音楽祭を台湾でPRしてもらおうと沖縄側が招待しました。
スタンリーさん「一番いいのは、どこに行っても音楽が流れていること、今回のイベントは、台湾ではそんなイベントは見たことない」音楽祭は、会場を都市部に限定した、都市型音楽祭。音楽の交流を通し、音楽産業の活性化を狙います。
うぃずあす 金城里菜さん「観光客も多くて、外国人の方も多くて、言葉も通じない中で、私たちちっちゃい時からならってきた民謡とかを皆さんの前で歌えて、とても楽しかったです」
海外からのアーティストも多く参加ました。 台湾先住民音楽グループ「トーテム」台湾では人気のグループ。今回、日本初上陸です。トーテム「いろんな土地で生まれる音楽はできあがってくるものが違うので、みんながこういうところに来て、音楽で交流ができるっていうのが、いいとおもいます」
スタンリーさん「ブログに一番書きたいのは音楽祭で、いろいろ紹介して、来年、毎年行って、台湾のお客が是非きてもらえるように書きたいです」開催中、予想通りの7万人余りの来場者があったと見られています。
沖縄国際アジア音楽祭 松川 満 事務局長「今回で、皆様方に周知がいくでしょうから、さらに増えて、次回以降も増えてくれることを期待いたしますですね。」
一方、映画祭には最終日、期間中最多の12万1000人が来場。吉本興業の大崎社長は、今後の開催について100回は続けたいと思いを述べました。
大崎社長「興業してたくさん入って儲けようというものではないので、いくらやっても吉本的にも赤字なもんですから」「本当に自分たちの会社のね、原点というかね、何をしたらいいんだろう、何をしたら喜んでいただけるんだろうみたいなことを、芸人たちも、社員も考えるいい機会だと思うんですよね、こういうきれいな海とか、緑とか、風に吹かれて、たぶん社員の気分も変わるだろうし、芸人の笑いの質みたいなものも、変わると思うんですよね」
ケンドーコバヤシさん「この沖縄開催中、みなさんを楽しませるつもりが、こっちが皆さんに楽しませてもらいました。ありがとうございました。」
開催の趣旨は異なりますが、2つのイベントの中で、沖縄という開催地は、特別な意味を持っています。この時期の沖縄に、新しい風を吹かせた、今回の2大イベント。この島の新たな風物詩になることは間違いないようです。
今回は、全く同じ週末ということで、両方行きたかったけど、片っぽしかいけなかった、という方もいらっしゃるかと思います。相乗効果を狙うのか、開催日時をずらすかどうかは今後検討されるということです。いずれにしても、2つのイベントとも、今後さらに集客力が増すことは間違いないと思われますので、この、ゴールデンウィーク前の沖縄観光を元気にしてくれることが期待されますね。