陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島周辺で消息を絶った事故の続報からです。捜索は4月12日で7日目に入りました。現場で取材を続ける濱元記者に最新情報を伝えてもらいます。
濱元記者「こちらは宮古島市伊良部島の西側にある佐良浜港です。自衛隊が捜索のためのゴムボートを出したりする場所にもなっています」
自衛隊のヘリが消息を絶った事故の発生からあ4月13日で1週間になります。4月12日も捜索は続けられていますが搭乗していた10人の発見には至っていません。地元の漁業関係者も4月10日から漁を休んで捜索に協力しています。4月12日は島の周辺を重点的に見て回ったということです。
中村アナ「漁船に同行して取材をしていましたよね…」
濱元記者「4月11日には6時間ほど漁船の捜索に同行させてもらいました。陸から見るより捜索する範囲がとても広く波が絶え間なく押し寄せるだけでなく太陽の光が反射して海面がはっきり見えないこともありました。捜索にかかわる人たちに話を聞くと「早く見つけてあげたい」と口をそろえています」
捜索は4月13日も続くことになっています。
連日、捜索の状況をお伝えするなか、ここ数日、有力情報が少ないもどかしい状況が続いています。これまでにわかっていること、見つかったものなどをまとめました。
宮古島周辺を飛行中だった陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故の捜索が7日目となりました。きょうも現場周辺の海域では自衛隊などによる捜索が続けられています。当時の状況につながるかもしれない新たな手がかりが見つかりました。
宮古島の北部に設置された防犯カメラにはヘリが消息を絶つおよそ5分前に上空を飛行するヘリのようなものが捉えられています。それからおよそ2分後、池間島の防犯カメラが捉えた映像にもなにかが上空を飛んでいるような様子が写っていました。。いずれもヘリの飛行に異常はないように見えます。
6日午後3時46分に空自の基地を離陸したヘリが宮古島周辺を1時間半ほど飛行して宮古島に戻ってくる予定でした。しかし、離陸から10分後の午後3時56分に宮古島のすぐ北側・池間島近くで機影がレーダーから消えたということです。
第8師団長ヘリには、陸上自衛隊第8師団の坂本雄一師団長を含む10人が乗っていました。事故の原因はいまだ明らかになっていません。、これまでの捜索でレーダーから消えた現場周辺の海域では燃料タンクの一部とみられるものや搭乗していた隊員のヘルメットが発見されています。
8日夜には「人のようなものが浮いている」という内容の通報が寄せられました。自衛隊や消防などが捜索にあたり、現場には緊張感が走りました。しかしこの日は発見には至らず、その後もきょうまで10人の安否はわかっていません。
捜索では音波によって水中や海底の物体の情報を集める作業もしていますが海上自衛隊は海底の地形が複雑なことや潮の流れの速さなどが捜索を難しくしている要因だといいます。
あすで事故の発生から1週間。有力な情報が乏しい中、一刻も早い発見が待たれます。