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OISTは28日海に潜らずに、造礁サンゴの大規模な調査ができる「新たな解析法」を発表しました。
サンゴ礁を作り出す「造礁サンゴ」の実態調査はこれまで、ダイビングやシュノーケリングなどサンゴの専門家が実際に海に潜って確認する目視調査で行われていて、危険性や効率化の観点からより汎用性のある技術が求められていました。
OISTは老廃物や粘液など生物が放出するDNAが海水に含まれていることに着目しサンゴ礁がある表面海水を採取し解析することで海に潜ることなく造礁サンゴを識別できる「環境DNA法」を新たに確立しました。
環境DNA法で導いた解析結果と従来のダイバーによる調査結果のおよそ9割がほぼ完全に一致したことからOISTは、有効性を確認したと発表しました。
OISTマリンゲノミックスユニットの佐藤矩行教授は「何が起こっているのかということを世界的にきちんと調べていかないと、これからの地球規模でサンゴ礁の保全・再生を行っていくっていうのは、不可能なんじゃないかと考えています。大規模でかつ正確なサンゴ礁の調査ってことがこの方法で可能になるんじゃないかと、そう思っております」と話しています。
OISTでは今後、より多くの遺伝子情報を取得し多種類のサンゴを検知できるよう調査を広げるということです。