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第32軍司令部壕の保存・公開について議論を続けている検討委員会は3月27日にVRなど最新のデジタル技術を活用することなどをまとめた提言書を玉城沖縄県知事に手渡しました。

沖縄戦当時、首里城の地下にあって旧日本軍の指揮の中心だった第32軍司令部壕について保存や公開のあり方を考える検討委員会のメンバーらはこれまでの議論でとりまとめた提言書を手渡しました。

第32軍司令部壕保存・公開検討委員会・玉城辰彦委員長「(第32軍司令部壕は)沖縄戦の方向性を決定づける判断がなされた重要な場所であり、沖縄戦の実相と教訓を伝える歴史的な遺産です」

提言書では司令部壕の保存と公開に向けて第1坑口と第5坑口の調査を優先的に進めながら安全性に配慮することを前提に段階的に取り組む必要があるとしたほか、VRなどのデジタル技術を使って公開をする方法も検討することなどがまとめられました。

玉城知事は「提言書をふまえて、司令部壕の保存・公開に向けた県の基本方針や基本計画の策定に向けて取り組む」と述べました。基本計画は2023年度をめどに策定される予定です。