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米軍の訓練場から飛んできたものである可能性が出てきました。8カ月前に金武町の住宅で銃弾の中心部にある「弾芯」が見つかった問題で警察が、キャンプ・ハンセンにある射撃場に立ち入り調査をしていたことがわかりました。
2022年7月7日に金武町伊芸の住宅で窓ガラスが割れ、近くで重機関銃などに使われる銃弾の「弾芯」が見つかった問題で警察が2月にキャンプ・ハンセンの射撃場に立ち入り調査をしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警察が立ち入り調査をした場所は銃弾が見つかった金武町伊芸区から地図上の直線距離で北に約4km離れた恩納村側にある「レンジ7」と呼ばれるところです。射撃場所と伊芸区の位置関係やどんな訓練をしていたのかなどを調べたということです。
米軍は銃弾の「弾芯」が見つかった前の日に実弾を使った射撃訓練を「レンジ7」で行っていたことを認めています。ただ、安全を確認しながら点検もしていたので「跳弾とは考えられない」と話しているということです。
見つかった銃弾の「弾芯」は直径1cm・長さ5cmほどで割れた窓ガラスの外側の網戸には溶けたような跡が残っていたこともわかっています。
銃弾の「弾芯」をめぐっては「ジャケット」と呼ばれる外側を覆う部分がない状態で見つかっていて、銃から発射された時に残る「線条痕」は確認されていませんでした。これまでに、住宅地の周辺で「ジャケット」が見つかったという情報もありません。
伊芸地区では、14年前にも米軍のものとされる銃弾1発が住民の車のナンバープレートに刺さった状態で見つかっていました。警察は「銃弾」が米軍の訓練場から飛んできた「流れ弾」の可能性もあるとみて捜査を進めています。