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正殿を含めた首里城全体の復元イメージが示されました。首里城復元の方向性を決める技術検討委員会の報告会が那覇市で開かれました。

報告会は、首里城復元に向けて技術的な課題を議論してきた内容を県民に広く知ってもらうと沖縄総合事務局が開いたものです。

委員会では、災害に強く、より琉球王国時代に近い正殿に再現しようと防火対策や装飾などさまざまな角度から4年近く検討してきましたが、今回、その検討結果を反映した復元方針が報告されました。

平成の正殿と比べるとこれから復元される新たな正殿は、28カ所の変更点があり、今回の復元で大きな課題となった防火対策については、木造の正殿を火災から守る設備や耐火構造が導入されるということです。

さらに、平成の復元時から研究が進み新たにわかったことも取り入れられていて、正殿前の石獅子の顔と体の向きなどが見直されるほか、今回の再建では、正殿の塗装に天然由来の顔料、「久志間切弁柄」を使って“琉球の赤”の再現を目指します。

委員会では2023年度以降、各テーマに沿って詳細を検討するほか、正殿完成後に整備を予定している北殿・南殿などの復元工事に向けて全体基本計画を取りまとめます。