楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです本日のテーマは「夜の海で見つけた浮遊生物」です。夜の海、少し怖い印象があります。そう思う方が多いと思いますが経験を積むことによって安心して潜ることができますし昼と違って夜は不思議な世界が待っていますので楽しんでもらえると思います。
まるで宇宙を彷徨っているような感覚になるナイトダイビングですが、、、水中にライトを設置することで昼間にはなかなか出会えない生き物たちと遭遇できますまずは、オオマルモンダコの幼体。体長は1cm。
すごくきれいで幻想的ですね。
オオマルモンダコの周りには、これまた生まれて間もない透き通った魚がいっぱい。撮影しながらも幻想的な風景だな、と感じました。
そしてこれもタコでしょうか。
そう、同じオオマルモンダコなんですよ。千切れた海草にしがみつきながら、浮遊していました。
小さな手足でしがみついていますね、目もあってかわいいらしい印象です。
模様は全然違いますが、これもオオマルモンダコ。体長は2cmありますので、成体だと思われます。小さいながらも一生懸命呼吸をしている様子がわかります。ほんとにこれは浮遊していますね。こちらはマダコの幼体、またはサメハダテナガダコの幼体です。
または!?なんですか?
そうなんです、まだ2cmと小さいため、判断が出来ないんですよね。
ライトの反射なんでしょうけど内臓が光って見えて宇宙に生物がいたら、という見本のようなフォルムです。おや?かわいい子がピヨピヨ泳いでいます!
シッポウフグの幼魚です。体長2.5cm。ヒレを頑張って動かしてますね?。一生懸命さが伝わってきます。
愛らしいです。
そして寝床を探して彷徨うアオウミガメに遭遇しました。漂うというよりは、しっかり泳いでますけどね。
これ海の中と言われないとわからないくらい・・・宇宙の様ですね飛んでるみたいです。
休憩する時や眠る時は、水底にお腹をくっつけるので、浮遊生物ではありません。夜行性でもないため、たまたま起きていただけだと思います。
撮影びっくりしたでしょうね、ほんとですね。
こちらはテンジクダイ科の一種。体長1.5cmの幼魚なんですが、よく見ると胸ビレや尾ビレの先が傷だらけなんです生まれてから成魚になるまで、いつも危険に晒されているんだと思われます。何とか、生き延びて欲しいですね。
そして長田さん!一体これは!?まるで絵本に出てくるオバケみたいです
こちらはダルマガレイ科の一種です。ほぼ透明ですね。体の中全部見えてます。
私、これ初めて見ました!目がかわいいですね!
撮影用のライトをつけているので、体のラインがクッキリしていますが、、、水底近くを泳ぐと・・・
消えた??ええーすごいです。かっこいいですね!SFみたいです。
ちょとした生き物ですよ。外敵からも身を守る技となっているんでしょうね。
動きが面白い浮遊生物を2種類紹介しましょう。まずは泳ぎながら移動するカニ。カニの仲間オヨギピンノだと思われます。
動きがトリッキーです。しかも名前もオヨギピンノって、かわいい
体長1cm弱。動きは・・・まるでコサックダンスです。そしてこちらは、、、ひたすらひねり続ける生き物。これ、名前全く分かりませんが、貝なんです。なんと5mm。不思議ですね!
最後は、グルグル回っていた生き物、甲殻類のツノウミノミ。これも5mmほど。手の先端は鎌のようになっています。
間違いなくクルクル回ってますね
しかも目は真っ赤。宇宙人のようないでたち。正面顔は間違いなくエイリアンですよね。昼間は一度も見たことがなかった生き物です。楽しいナイトダイビングとなりました。
衝撃的な映像もありつつ夜の生き物たちイキイキとしていましたね
ナイトダイビング楽しいのですが今の時期一番水温の低い時期なんですよね。ですからもう少し暖かくなったらまた潜りに行きたいと思います。
ありがとうございました。以上楽園の海でした!
取材協力 ドルフィンキック