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きょうは、高い集中力と強い精神力が求められる競技アーチェリーです。

宜野湾高校アーチェリー部。県内にアーチェリー部のある高校は宜野湾と豊見城南、そして鏡が丘特別支援学校の3校だけ。現在、宜野湾には2,3年生12人の部員がいる。

キャプテンは新垣栄悟。去年のインターハイでは惜しくも10点差で予選落ちしている。

新垣栄悟選手「予選通過できなかった悔しさがあるので、今年のインターハイでは予選でもトップを狙って、予選を通過したいです」

イギリス生まれの競技・アーチェリーは日本の弓道とは違い、用いる道具には高い科学技術が盛り込まれている。

手元の部分(ハンドル)は合金製、弓の部分(リム)はカーボンが用いられ、弓全体の重心を安定させるためのスタビライザーや的を精密に射抜くための照準器(サイト)、さらに矢が発射される時の横ぶれを防ぐ技術など、進化発展する現代科学の粋を極めたスポーツとも言えるのだ。

県内のアーチェリー界をひっぱる島袋盛範監督。科学技術の向上によって、逆に人の技術と精神面が勝敗をより大きく分けるポイントになっていると話す。

島袋盛範監督「(アーチェリー競技に大事な要素は)動じないこと。実を言いますと(ポイントが満点の)10点、10点ときても、次も当たるんだろうかという不安が、どうしても選手(の頭を)をよぎります。この不安を打ち消す。つまり“俺は他人よりも1.5倍も練習したんだと、倍練習したんだと、だから(矢が)外れるはずはない”というこの精神面ですね」

砂川直之選手「点数が出たら楽しくなります」

もう一人、活躍を予感させる選手が砂川直之。上背を生かした体格は、外での強い風にも動じない安定感のある選手だ。

そして、地元開催とあって「地の利」を生かした戦いも期待できる。競技会場は海邦国体の時と同じ会場。島袋監督はこの場所の特徴を知り尽くす人物だ。

島袋盛範監督「風の読み。この子達がいかに天候を読むか。突風が吹いた後、実は何秒後かに、向こうの場合は4秒~5秒後にパッと一瞬ですが無風の状態が来ると」

無風の5秒間・・・。

風が収まるのを待って構え直していては、再び吹く風が障害となるが、海邦国体では県勢はこの5秒を活かし、構えを崩さず、個人、団体ともに優勝を飾っているのだ。

地の利を知り尽くした宜野湾に期待が膨らむ。

新垣栄悟選手「自分も決勝に残って団体も決勝に残って、九州・全国でも上位にいけるように頑張りたいです」