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骨に転移したがんの痛みを緩和する薬品を使った県内で初めての治療が県立中部病院でスタートしました。

これは放射性物質を含む「メタストロン」という薬品を注射するもので、中部病院によると3人の患者に対し治療を行った結果、痛みの緩和や鎮痛剤が減ったなどの効果が認められたということです。

この放射性物質はカルシウムと同じ属性で骨に集まるのが特長で、長期にわたって痛みが緩和されます。転移が複数に及んだ場合などに効果が期待されるということです。

中部病院外科の上田医師は「全身あちこちに転移があると(放射線を)照射するのは副作用の点からいって難しい。外から放射線をかけるのと違って中から放射線をかける」と説明します。

鎮痛効果は数週間で現れ、数カ月から半年のあいだ持続するということで、がんの痛みを緩和する方法として期待が寄せられています。