今度の日曜日21日に開幕する第82回センバツ高校野球大会に九州地区代表として、県勢としては史上初、嘉手納と興南の2校が出場しますが、その注目の組合抽選が先週土曜日に行われました。きょうは、決定した、それぞれの対戦チームの紹介と、戦力をデータで比較しながら、初戦の行方を占います。
先週土曜日、今年のセンバツ甲子園の組合せ抽選会行われ、各地区の代表32校の対戦相手が決定。
嘉手納・真謝博哉主将「嘉手納高校4番です。」注目の県勢、まず、九州大会優勝の嘉手納は大会初日に登場！第2試合で埼玉の花咲徳栄（私立・7年ぶり2度目）と対戦する。
嘉手納・真謝博哉主将「やっぱりセンバツに出てくるチームはどこも強いと分かっているんで」「一戦一戦全力で戦ってまずは初戦をとって、全国制覇を目指して頑張っていきたいです」
花咲徳栄・根建亮太主将「しぶとい野球をしてくると思うんですよね。自分たちはペースを崩さないように自分たちの野球をやっていきたいと思います」
強豪関東地区大会で準優勝した埼玉の花咲徳栄は3月上旬に沖縄合宿を行い、沖縄尚学と練習試合を行った。その貴重なVTRがある。エースはサウスポーの五明大輔（ごみょうだいすけ）181センチの上背をいかし130キロ台のストレートをベースにカーブ、スライダー、フォークなど、多彩な変化球が持ち味だ。
さらに、もう一人左サイドの山口昂太（こうた）がいて二人のサウスポーが嘉手納打線に立ちはだかる。そして、もっとも注目はその打線だ。チーム打率は出場32校の中で唯一4割を超えて№１。
この打線を支えるのが1、2番のコンビなのだが1番ショートの佐藤卓也は4割2番セカンドでチャンスに強い大塚健太朗は5割6分4厘と要注意だ。さらに、個人打率では、6番に座るサードの木村駿人（しゅんと）と大塚の二人は32校ベスト5の中に入る強打者だ。
そしてチーム成績をデータで比べて見ると・・・
花咲徳栄は、平均犠打数は全国4位。平均盗塁数で全国8位と切れ目のない機動力野球の姿も見えてくるだけに嘉手納は手強い相手と初戦で対戦する。
昨日、嘉手納球場で練習試合にのぞんだ嘉手納。エース池原は課題の後半に崩れたものの、フォーム改造の成果もあって持ち直し、上々の仕上がりを見せていた。球速は140キロまで目前に迫り、さらに丁寧に中と外に投げ分ける技術もアップしていた。
またエースを支える打線は追い込んだ練習が続き、疲労も溜まっているこの時期だが各バッターともにバットは良く触れていて、去年の秋の九州大会から比べても大きく成長の跡が見える。強豪と初戦で対戦する嘉手納だが、夢の甲子園で戦う準備は万全だ！
興南・我如古盛次主将「興南高校19番です。」そして3季連続の甲子園出場となった興南は大会4日目（24日）の第2試合中国地区大会の準優勝校、岡山の関西と初戦を迎えます。
興南・我如古盛次主将「ピッチャーが良いということで、お互い投手戦になると思うんですけど、しっかり少ないチャンスをものにしていきたいです」
関西・磯本龍志主将「相手校も強いので、このチーム（興南）に勝ったらチームとしても勢いがついてくると思うので、それだけを考えています」
中国地区大会の準優勝校の関西。最も注目は1年生の頃から関西のエースとして活躍するサウスポー、堅田（かただ）裕太。140キロ台のストレートに、スライダーとチェンジアップを織り交ぜ左バッターには絶対の自信を持つ。興南島袋洋奨とのサウスポー対決が勝敗のポイントになりそうだ。さらに二人をデータで比較すると。
防御率、そして、奪三振率、さらにヒットを打たれる被安打率でも出場32校の中で、1位2位を争い、まさに、今大会のエース頂上対決だ。続いてチームデータを比較する。
関西はチーム打率が32校中6位、平均犠打数は10位とそつのない堅実な野球をベースに確実な野球を展開する。その関西に立ち向かう興南もエース島袋を中心に、昨日の練習試合では、佐賀の鳥栖を相手に強力打線が爆発、悲願の甲子園初勝利に燃えている。
今大会№１エースの島袋洋奨の出来が気になるところだが、昨日の練習試合では登板せず、バッティングに専念した。マックス145キロのトルネードは、この春も嵐の予感を感じさせる。
ところで、沖縄県勢と埼玉県勢の春夏の通算対戦成績は３勝３敗。また岡山県勢とは２勝２敗です。しかし、興南は一昨年の夏に岡山理大付属と対戦し勝利を収めています。両チームは明日甲子園に向け出発出発前の午前8時からは那覇空港で2チームの壮行激励会が行われます。以上、ザ･スポーツでした。