きょうは楽しみましょう「かんぱーい」先月、学童の引越しに児童と保護者と指導員全員でお祝いをした浦添市の宮城学童。小学校の敷地内に建てられた児童館の2部屋に2つの学童が入ることができました。以前は学校から少し離れた所の小さなアパートだったこともあり、子供たちは喜びを隠せません。
Qどうこの新しい学童は?女の子2人「広いし楽しい」Q前と変わったところは?「雨漏りしてた!おやつも床で食べてた」
保護者も・・・ 宮城学童松本会長「今までアパートを借りていたんですけど新しい施設に比べると3分の1くらいの広さでそこに100人入っていたので」お母さん「学校内に建てられていることと施設の安全面でもかなり安心してます」
学校が終わっても家に誰もいない子供たちが放課後を過ごす場所「学童保育」学童があるおかげで、子供は家で寂しい思いをすることもなく、親も安心して仕事ができます。共働き世帯の多い沖縄にとって、なくてはならない存在です。しかし、その現状は全国で最も厳しいといえます。
☆知花会長「全国では83%公設なんですが沖縄ではわずか約7%と学童が市町村が作らないといけないものだという認識がとても低いのが現状」
「ただいまー」「おかえり〜」那覇市にある高良学童。今年誕生して28年目を迎えますが、これまでに3度の引越しを経験、現在は学校から500メートルほど離れた所の借地に、中古のプレハブが建てられ、そこへ毎日50人余りの子供たちが帰ってきます。
大城先生「帰ってきてすぐ広い庭で遊べるといいなーといつも感じています。部屋も狭いと落ち着かないしゆったりのんびり過ごす時間も時には必要だから広い施設がほしいなって思うときあります。」
高良学童のように土地やアパートを借り、わずかな補助金と保育料で運営している学童は決して少なくありません。県内では9割以上がこうした民設民営。他県に比べ高い保育料とギリギリの運営費の中で、保護者と指導員が協力し、一生懸命子供たちの放課後の居場所作りをしているのです。
そんな中、遅れた学童保育の現状をなんとかしようと全国で2例目となる「学童保育支援センター」が設置されました。県は、2年3ヶ月でおよそ1億6000万の予算を投入します。
知花会長「学童保育の質を向上させることと合わせて学童保育の必要性を県民に行政に伝える。行政のかかわりをもっと強めないと」センターでは実際に学童を増やしたり、受け入れを促すことは出来ません。ですが、これまでなかなか届きにくかった、学童と保護者の声を行政に届け学童の環境改善、質の向上を図りたいと職員は奔走しています。
県内の学童環境を改善するためにまず大切なこと、それは浦添市のようにアパートから公的な施設に学童を設置することです。知花会長「放課後の事件で最も多いのが学校からの帰宅途中にあるわけですしかたがって学内に学童があるのはとても安全。公設は絶対必要だと思います」子供の安全、親の安心そして保育料の軽減のためにもまずは今、民設から公設に移ることが求められています。
保護者も指導員も子供たちのいい児童期を過ごしてほしいと努力していますから、環境を整えるためにもう少し行政にも頑張ってほしいですね。学童を必要としている人たちは本来はもっとたくさんいると言われていますから公設になって保育料もう少し安かったら利用できることもあるのではないでしょうか。