2月28日に行われた石垣市長選挙は、新人で元市議会議員の中山義隆さんが現職の大浜長照市長を破り、初当選を果たしました。
石垣市長選挙は開票の結果、中山さんが1万6421票を獲得。現職の大浜市長におよそ5000票の差をつけて初当選を果たしました。
落選した大浜市長は「4期、街づくりに取り組んできたので悔いはない」と語りました。
中山さんの当選に市民は「子育て支援に力を入れてほしい」「若いから若い人たちにも目が向けられると思うので、雇用などに力を入れてほしい」「住みよい街づくりをやってくれたらいい。今までの市長も頑張って16年間ご苦労されてきたけど…」などと期待を寄せていました。
担当の金城記者です。金城さん、新人の中山さんが4期務めた現職の大浜市長を大差で破りました。勝因は?
金城記者「政策的にはどちらも似た内容でしたが、中山さんは大浜市長の多選の弊害を批判することで、若者や従来の革新の取り込みに成功したことが勝因です。逆に大浜さんの敗因は、4期16年の間に、市長にものを言える人々が周りにいなくなったこと、水の流れが淀んでしまったという典型的な例でしょう。終盤では多選を嫌った公明党が離れていったことも影響しました。」
新市長になる中山さんは公約とは別に、これまで自衛隊誘致などの発言もしているようですが?
金城記者「自衛隊誘致について中山さんに聞きました」
中山義隆さん「自衛隊の配備に関しては、石垣市長であっても首長がうんぬん言うことではありません。当然、国と話し合う中、そういうことについては市長という立場として話し合いにつくべきだとは思っていますが、これも当然、市民の皆様の考え方もありますし、市長として自衛隊を誘致する、そういうことではありません」
金城記者「政府から自衛隊誘致の問いかけがあれば話し合うというスタンスです。石垣空港は元々、騒音問題で新空港を建設することになり、30年の紆余曲折があって、3年後に開港となっているわけです。それなのに今の空港のあとに自衛隊誘致となれば、それこそまた島を二分した争いになります」
中山さんがこの問題にどのような方針を示すのか、そこを注目していきたいです。