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4カ月前に那覇市の図書施設がサイバー攻撃を受けたことで本の貸し出しなどができなくなった問題をめぐってセキュリティー更新がまったくされていなかったシステムが感染経路になった可能性が高いことがわかりました。

那覇市の中央図書館によりますと図書館のネットワークなどを不正アクセスなどから保護する「ファイヤーウォール」と「VPN」と呼ばれる2つのシステムが「ランサムウェア」の感染経路になった可能性があります。

2019年1月に2つのシステムを導入して以降、アップデートがまったく行われず、不具合の修正やセキュリティー強化がされずに脆弱な状態だったということです。

セキュリティー機器を契約する際にシステムの更新などについて細かな取り決めがなかったために図書館とリース会社の間で責任の所在が曖昧になっていたといいます。

「ランサムウェア」によって一時中断に追い込まれた本の「貸し出し」と「検索」は通常通りできるようになっていて「予約」も10冊までに制限して2月16日から再開されることになっています。

ただ、サイバー攻撃を受ける前から貸し出されたままになっている本は新たに登録し直す作業が必要なため図書施設が「返却してほしい」と呼びかけています。