日本女子バスケのトップリーグ、Wリーグです。3年ぶりに沖縄で公式戦が行われ、去年の東京オリンピックで銀メダルを獲得した髙田真希選手や赤穂ひまわり選手が会場を沸かせました。また、西原高校出身の3年目・知名祐里選手は地元・沖縄で成長した姿を見せました。
県内で3年ぶりの開催となった女子バスケ・Wリーグの公式戦。静岡県を拠点とするシャンソンVマジックには、2019年に西原高校をインターハイベスト8に導いた知名祐里が所属。
Wリーグ3年目、地元・沖縄で臨む初めての試合です。
その相手は、去年の東京オリンピックで銀メダルに輝いた日本代表のキャプテン・髙田真希や主力として活躍する赤穂ひまわりなど、代表経験選手が多く在籍するデンソー。
10日の1試合目はシャンソンを圧倒し(64-39)、今シーズンの開幕から5連勝中です。
沖縄ではなかなか見られない女子バスケのトップレベルのゲーム、第2戦は立ち上がり、シャンソンが得点を重ね、リードを奪いますが、そこに立ちはだかったのは、髙田真希。
そして、手足の長さが武器の赤穂ひまわり。世界を舞台に戦ってきた選手たちの活躍で、デンソーが逆転に成功すると、その後は主導権を握り続けます。チームのキャプテンなど主力選手が離脱する中、苦戦を強いられているシャンソン。ベンチスタートの知名祐里は、地元・沖縄での活躍に飢えていました。
知名祐里選手「ベンチにいる時から自分がいつ監督に呼ばれても何かしようという準備はずっとベンチでしていたので、チャンスもらった時にはつかみにいこうと思っていた」
第4Q、その知名に出番が訪れます。コートに立った知名は相手の強いプレッシャーを振りほどき、3ポイントシュートをアシスト。
さらに、リング下に果敢にドライブし、ファールを誘います。その直後のプレー前からプレッシャーをかけ、パスをもらうと、ミドルシュートを決め、この日会場は1番の盛り上がり。
知名祐里選手「生まれてから高校生までずっと沖縄で育ってきたので、地元のお世話になった方々に少しでも成長した姿を見せたいというのはあったので、強い思い入れのある試合だった」
知名はおよそ9分間の出場で6得点、3アシスト。シャンソンの攻撃を引っ張り、チームを勢いづけました。試合は、デンソーが2連勝を収め、3年ぶりの沖縄での公式戦を終えました。
髙田真希選手「なかなか普段間近で見る機会は沖縄では少ないと思うので、雰囲気も良い中でやれて熱い方々も多いのでやっていて楽しかった」
知名祐里選手「(沖縄の応援は)温かいです。家族じゃないですけど、沖縄の方々の声や思いはいつも自分は背負ってコートに立っているのでそういった部分では沖縄で試合ができて皆さんの前でプレーすることができて本当に良かったと思った」
知名祐里選手「これからさらに少しずつ成長していく姿を見せて欲を言えばプレータイムを伸ばして良い報告ができたらと思っている」
試合後は多くのファンのお見送りに笑顔で応えた知名祐里。地元・沖縄でトッププレイヤー相手に堂々たる姿を見せた21歳は、Wリーグ選手としてさらなる飛躍を誓っています。