サッカー九州リーグに所属していた沖縄SV（エスファウ）。きのうJリーグの下部組織、JFLへの悲願の昇格を果たしました。決戦の模様をご覧ください。
決戦の舞台は木の葉が色づく、埼玉・熊谷。沖縄SVにとって初めてとなった全国地域チャンピオンズリーグ決勝ラウンドは、Jリーグの登竜門、JFLへの昇格をかけた大一番です。沖縄から遠く離れたこの場所にも多くのサポーターが応援に駆け付けました。
応援サポーター「大切なチャンスが目の前に転がっているので、それをつかめるように全力で選手たちをサポートしていきたい」
応援サポーター「きょうは2点差以上で勝ってもらわないと、きょうは勝ってもらわないと」
応援サポーター「立ち上げの時から7年目かな？きょうこそはちゃんと勝ってちゃんと決めたいと思います」
運命の瞬間を待つサポーターたちは、選手たちを後押しする横断幕を広げ試合に備えていました。
沖縄SV・髙原直泰代表「この地で自分が骨を埋めるつもりで、このプロジェクトに自分のすべてをかけるつもりで来た」
沖縄SVの創部は2015年。元日本代表の髙原直泰代表が中心となって立ち上がり、沖縄県社会人リーグ3部から出発したチームは一つずつ階段を上り、ことしは九州リーグで3連覇を達成するなど、着実に目標であるJリーグ入りに近づいています。
地域とともに歩んできた沖縄SVが「JFL昇格」を実らせられるか。上位2チームを争う決勝ラウンドは第1戦、第2戦ともにスコアレスドローに終わり、第3戦の勝利が絶対条件、2点差以上での勝利で昇格が確定です。
沖縄SV・髙原直泰監督「こういうシチュエーションでプレーできるということをしっかり喜ぼう、自分たちでつかみ取って最高の1年で幕を閉じようという話をしました」
JFLへの復帰を目指す愛知・刈谷FCとの運命の試合は、前半12分。決勝ラウンド初ゴールは、山田雄太。
沖縄SV・山田雄太選手「きょう2点取らないといけないという状況で、試合前からペナルティエリア内で積極的に打っていこうと思っていた」
その言葉通り、前半37分、再び山田。JFL昇格のカギとなる2点目を挙げると、5分後には、一木立一がゴール前の攻防で押し込み、3-0で前半を折り返します。
その勢いのまま、後半立ち上がりには、荒井秀賀が追加点を挙げ、スタジアムは大きな歓声に沸きます。試合が終盤に差し掛かると、7年間チームを率い、選手たちと苦楽を共にしてきた髙原直泰監督が自らピッチへ。
沖縄SV・髙原直泰監督「自分たちがやってきたことを信じてそれをやるだけ」
そして、試合終了。昇格の条件である2点差以上での勝利を果たした沖縄SV。創部7年目でJFLへの切符をつかみました。
沖縄SV・髙原直泰監督「選手スタッフ、本当に一年間よく頑張ってくれた。このチームを結成して7年目で、その積み上げの中で、ことし戦ってくれた選手たちが存在すると思う」
沖縄SV・岡根直哉選手「髙さん（髙原監督）にオファーもらって自分でこの道を選んで、くじけそう、あきらめそうになったけど結果を出せてこのクラブにきた価値を証明できて安心している」
沖縄SV・髙原直泰監督「来年は沖縄をもっと巻き込んで盛り上げていけるようにしたい」
来年からはJFLに舞台を移し、Jリーグ入りを目指す新たな戦いが始まります。
