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1年半前に恩納村のゴミ処理施設で1600万円を拾った3人の男性たちが人助けに役立ててもらおうと手元に残った全額を寄付しました。

3人の男性が恩納村の社会福祉協議会に300万円を寄付しました。『意外な場所で思わぬ拾い物』をしたことがきっかけでした。

寄付をした宮城英和さん「たまたまそこに圧力鍋があったから、開けてみたら現金が入っていた」

濱元晋一郎記者「圧力鍋のなかには大量の札束がぎっしりと入っていたということです」

2021年5月16日、宮城さんたちは再利用できそうな部品を探すため、恩納村冨着にある廃棄物の処分場に来ていました。不意に見つけた半開きの圧力鍋を覗いたところ、2つの茶色い紙袋があって、中にはあわせて1600万円の現金が入っていたのです。

寄付をした宮城英和さん「(見つけた時は)鳥肌が立って、頭が真っ白」

宮城さんたちは処分場の管理者に連絡するとともに、現金を預けました。その日のうちに管理者から石川警察署に現金が提出されています。3カ月過ぎても持ち主が現れなかったことから1600万円は3人のものになったと思われました。ところが処分場の管理者である恩納村が所有権を主張してきたため、法廷闘争にもつれ込んでしまいました。

恩納村の主張は「処分場に部外者が入ることは違法だ。現金の所有権はこちらにある」

一方、村の対応に納得がいかない宮城さんたちは「村は処分場の立ち入りを黙認している。私たちに引き取る権利がある」

提訴から7カ月続いた裁判の結果、恩納村に1000万円、宮城さんたちに600万円という形で和解することになりました。

寄付をした宮城英和さん「コロナの中で大変な人がいるかもしれない。ぜひ恩納村の方で(支援に)役立ててもらえたらいい」

3人は裁判などでかかった費用を引いて残った300万円の全額寄付を決めました。

新型コロナで困っている家庭など困窮世帯の支援に使われることを願っています。また、村の1000万円は高校や大学への進学を後押しする奨学金に充てられる予定です。