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沖縄県内の小中高校での暴力行為の発生件数が2056件、いじめの認知件数が1万1551件だったことがわかりました。また高校中退者の割合が2021年度2・1パーセントと全国平均のおよそ2倍でした。

文部科学省がまとめた、2021年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によりますと、県内の小中高校で発生した暴力行為の件数は2056件で、そのうち小学校が1492件、中学校が513件、高校で51件でした。

2020年度より223件減りましたが、1000人あたりの発生件数では県内全体で9.4件と全国平均を6.0件を3.4ポイント上回っています。また、いじめの認知件数は、1万1551件と前の年度より649件減りましたが、いじめ防止法に規定する「重大事態」の発生件数は25件で、1000人あたりの発生件数では県内全体で0.11件と全国平均0.05件の2倍以上になっています。

高校中退者は1440人で、割合は2.1%と全国平均1.2%に比べておよそ2倍になっています。理由について「進路変更」が最も多く738人、次いで学校生活不適応が234人となっています。

結果の公表を受けて、県教育委員会の半嶺満教育長は、「今回の調査結果を踏まえて、関係機関などと連携し、引き続き課題に対応した取り組みを推進してまいりたい」とコメントしています。