来年春のセンバツへと繋がる秋の九州高校野球大会はきょう準々決勝を迎えました。
県代表の沖縄尚学が劇的な勝利でセンバツ出場のひとつの目安となるベスト4入りを決めました!
センバツへの大一番。九州ベスト4をかけ大分1位校・明豊に挑んだ沖縄尚学。 先発はエース・東恩納蒼。その立ち上がり、内野安打で出塁を許しますが、牽制でピンチの芽を摘みます。
東恩納はバットでも見せます。2回ウラ、チャンスで打席が回ってくると、先制の2ランホームラン?かと思われましたが、審判団の協議の結果、フェンスは超えておらず2ベース。先制点は1点に。
それでも4回、またもやチャンスで東恩納。この当たりも外野へと抜け、2打点目。東恩納が投打でチームを引っ張ります。
しかし続く5回表の守り。ランナーを1塁に置いて対するは、明豊の代打・石田智能(ともよし)。同点2ランを浴び、これが大分の名門校の力か、1年生の一発で同点に追いつかれます。
その後はお互いに譲らず、同点のまま迎えた8回。 東恩納は2つのフォアボールで2アウト1塁3塁と大きなピンチを迎えますが、このピンチを何とかしのぎ、勝ち越しは許しません。
すると9回ウラ、この回の先頭バッターは東恩納。きょう3本目のヒットを放つと、その東恩納を2塁に進め、打席には9番・佐野春斗。
佐野春斗主将「最終回に入る時に『キャプテン決めろ』と言われていたので」
キャプテンの一打で、劇的なサヨナラ勝ち!地元沖縄開催の九州大会でセンバツ出場の目安となる、ベスト4入りを果たしました!
佐野春斗主将「新チームが始まって迷惑かけてばかりだったので、良い結果を残せて良かったと思います。まだ実感がないというか、大会が終わってないので、ここで喜ぶのはまだ早いので、しっかり集中してあさって(準決勝)挑みたいと思います」
東恩納蒼選手「率直にうれしかったです。まだ自分的には無名なので、ここでまた次もその次も勝ってもっと沖縄尚学を全国に轟かせたいと思っています」
九州大会初出場ながら1回戦を突破し、勝てばセンバツがぐっと近付く準々決勝に臨んだウェルネス。長崎1位校・長崎日大との試合は序盤から点の取り合いとなります。
2回、1アウト2塁3塁から8番・知念陽之介(ひのすけ)の当たりが相手のミスを誘い先制すると、 続くチャンスで9番・新城琉愛(るきあ)。タイムリーでこの回、2点を先取します。
しかし3回、同点とされたウェルネスはなおも満塁のピンチ。そして、逆転を許すも2人目のランナーはアウトにし、1点差で踏みとどまります。
すると中盤に入った6回。ウェルネスは3番・新垣塁雅(るいが)が2ベース。 4番・當銘愛渉(あいる)がセンター前で続きチャンスをひろげると、 5番・大濵安綺がクリーンナップの3連打で逆転に成功します。
ところがそのウラでした。すぐさま同点に追いつかれ、またも満塁のピンチ。痛恨の押し出しデッドボールを与え、再び逆転を許すと、 この回、打者10人の猛攻を受けるなど、6・7回で8失点し、突き放されたウェルネス。初出場からの快進撃、とはいきませんでした。
宜野座凛主将「最少失点でこらえられるような辛抱強さが必要なのかなと思います。全部強化して万全な状態で夏は迎えられるようにしたいです。
ウェルネスは残念でしたが、沖縄尚学が県勢では久しぶりに秋の九州大会でベスト4入りを果たしました。県勢がベスト4以上に入ったのは、2014年に糸満が準優勝して以来で 8年ぶりということになります。大きな壁を超えてくれました!
センバツへの出場をより確実にするためにも、あさってからの準決勝も良い野球を見せてほしいと思います