今度の日曜日に行われる高校バスケのウインターカップ県予選決勝戦。男子は美来工科と豊見城が全国切符をかけ激突します。
この両チームなんですが、まさに因縁の対決でしてこちらは去年の代から現在のチームまでの主要大会の結果なんですがご覧の通り、両者譲らず、しのぎを削り続けてきました。その中で迎える、3年生にとって集大成となるウインターカップをかけた県予選決勝。激戦必至となりそうです。
今大会準決勝までの1試合平均得点は脅威の127点。多彩な攻撃で得点を奪う、美来工科。
美来工科伊禮翔也主将「今年は去年と比べて1対1が強くて外のシュートがとても入るのでチーム全員が調子が良ければ止めることは難しいと思います」
去年、16年ぶりにウインターカップ出場を果たしたチームから主力としてプレーしてきた佐渡山楓、比嘉一峻がダブルエース。佐渡山は今大会チームハイの72得点に対し比嘉はマークが厳しくなっていることもあり得点は伸びてはいませんが、その分ほかの選手がシュートを打ちやすい環境にあり相手ディフェンスとしては悩みどころです。
比嘉一峻選手「楓に目がいって、でも自分もいるよという存在意識があるので豊見城は迷いながらプレーすると思うので」
佐渡山楓選手「決勝は言ったらウインターカップに行くひとつの道なので通過して当たり前と自分は思っているんで豊見城を倒してウインターで1勝1勝積み重ねていけるように頑張りたいです」
最後の大会となる3年生は6人。そのうちの1人が宇地原佑仁。チームを率いる宇地原尚彦監督の次男で、親子鷹での戦いも注目されますが…
宇地原佑仁選手「お父さんというのはあまりないです 監督と生徒みたいな感じなので」
宇地原尚彦監督「うちに来ることが決まった瞬間から「お父さんとか言うな」と「先生と呼べ」ということで家の中では親子かもしれないですけど学校に来たら親子の絆とかは一切ないです」
勝負のコートではあくまでも「監督と選手」それでも佑仁君にはもちろん父への思いもありました。
宇地原佑仁選手「父がまだ全国で1勝もしていないのでそれを自分たちの代で全国で1勝というのをプレゼントしたいです」
目指すは去年から果たせていない全国での勝利。目標のためにもここで敗れるわけにはいきません。
一方の豊見城。去年、同じ舞台で敗れた美来工科に勝つことを目指してここまでやってきました。
豊見城名城健生選手「美来工科に前負けているので今回は絶対に勝ちたいという気持ちです」
豊見城中村仙汰選手「美来工科を倒すためにみんなやってきたので楽しみです」
チームを牽引するのは県内では世代No.1プレーヤーと言っても過言ではない松田悠之介。
豊見城 角田俊成監督「いやぁすごいですよ、高校生でこれだけバスケットにこだわって勝負にこだわって勝ちにこだわるのも含めて自分から先頭に立って本当に妥協しないし頑張るんですね」
豊見城松田悠之介主将「エースとキャプテンとしての自覚というのは去年とは全然比べ物にならないくらい成長したのでそこで美来工科との差はつくかなと思います」
松田の強い思いの背景にあるのもやはり去年のウインターカップ県予選決勝でした。大会4連覇を目指し、先輩たちとともにチームのエースとして戦った松田。しかし3点差で美来工科に敗れました。
ミーティング 嘉陽宗紀監督(当時)「悔しいけど、みなさんの先輩方が3回チャンスをつくって優勝したけど、負けた側ってこういう悔しさをもっているんだよね。勝って強くなるのもあなた達の良さ。負けて強くなるのも自分たちの武器として身につけて、いっぱいもっと大きく取り返して次に進めるようなチームになろう」
豊見城松田悠之介主将「(去年の試合を)はっきりと覚えていて先輩たちを負けさせてしまった負けから学ぶことが多くて今年は自分たちは小橋川杯以外2つ負けていてたくさんのことを学んでたくさんのことを経験して強くなっているので楽しみです」
負けた悔しさの分だけ強くなった。豊見城が王座奪還を目指し、決勝に臨みます。
豊見城松田悠之介主将「あと(先輩たちから)最後お前たちの代は豊見城が勝って角田先生も(前監督の)嘉陽先生もみんな笑顔にして最後ウインターカップに行けよって言葉をもらったので、最後は気持ちだったり経験だったり思いが強いところが勝つと思うので絶対優勝します」
決戦の舞台は沖縄アリーナ。23日午後、ウインターカップ出場をかけティップオフです。