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サイバー攻撃によって那覇市にある8つの図書施設が本の貸し出し停止に陥った問題で、2022年に入って同様の手口による被害が沖縄県内で他にも2件起きていたことがわかりました。

県警サイバー犯罪対策課によりますと、那覇市立図書館のシステム障害を引き起こした「ランサムウェア」による被害が2022年に入って9月までの間に図書館とは別に県内で2件起きていることがわかりました。2021年の被害は1件でした。今回の図書施設で起きたシステム障害について那覇市は被害届を出す方針です。

警察はサイバー攻撃の被害に遭わないようセキュリティーソフトを入れて適宜アップデートしながら対策してほしいと呼びかけています。

那覇市によりますと問題の発覚から10月20日で1週間となりますが、図書施設のシステムはまだ復旧のめどが立っていないため貸し出しの再開時期は未定です。現在、利用者と本の情報を職員がシステムを使わずに管理して貸し出す方法が検討されています。

貸し出しができなくなって以降、利用者からの問い合わせがあり3月にスタートした「電子図書館」の利用を呼びかけています。特設サイトに約5000冊の本が登録されていて「利用者カード」に記載されたIDを入力することで読めるようになります。市は「この機会に利用してほしい」と話しています。