楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです、宜しくお願いします。きょうのテーマは小魚いっぱい~豊かな海~です。
長田勇さん「今回は、小さな魚の群れをご紹介したいと思います。」
さっそくVTRをご覧下さい
長田勇さん「まずは、本島南部にある大度浜海岸へ。小型の簡易カメラで撮影してみると、今年産まれたばかりのデバスズメダイがたくさん。」
浜からこんな近くに!
長田勇さん「指を鳴らしても怖がることなく近づいてきます。」
可愛らしいですね。
長田勇さん「水深1mの世界ですから、シュノーケリングでも見られる小魚の群れです。」
豊かな海ですね
長田勇さん「次は、恩納村の海で群れていた、オキナワスズメダイの子供たち。」
群れが見えます!
長田勇さん「そうですね。このオキナワスズメダイたちは今年生まれたばかりです。水深は6m。色は地味ですが、アップで見てみると・・このような魚。」
体の後ろ部分のヒレに黒い線が入っているんですね。
長田勇さん「浅瀬のサンゴ礁で群れていると保護色にもなって、大きな魚に狙われないのかもしれませんね。」
それにしてもびっしりと育ったサンゴと小魚の群れ。まさに豊かな海という表現がぴったりな光景です
長田勇さん「お次は阿嘉島の前浜というポイント。水深15mの世界です。群れているのはスカシテンジクダイとキンメモドキ。」
すごい数です。
長田勇さん「つぶつぶに見えているのは全部魚です。5月頃から数が増えてきて6月にピークを迎えます。そこから徐々に減っていき、10月にはおよそ半分に。このような岩の隙間にはキンメモドキ。ちょっと金色っぽい魚です。」
うにょうにょっと、たくさーんいますね!
長田勇さん「サンゴの上にはスカシテンジクダイ。」
たくさんいますねー
長田勇さん「たまにキビナゴも群れていたりして賑やかです。撮影したのは、ピーク時の6月。その後アジなどの大きな魚に狙われて、徐々に数が減ってしまうんです。」「そして翌年には、またたくさん生まれてくるんですね。長田 来年も期待したいですね。さて、こちらは、座間味島で撮影した紫色の魚、ハナゴイ。」
鮮やかで美しい色です!
長田勇さん「プランクトンを食べているようですが、この魚が群れると、こんな感じ。」
すごい!
長田勇さん「めちゃくちゃ綺麗なんです。水深8m。」
不思議の国のようです!
長田勇さん「割とどこでも見られる魚ではありますが、たくさん群れている場所はそう多くはないんです。」「ハナゴイは基本的には中層を群れで泳ぐ魚なんですが、幼魚の頃は真っ赤なイソバナに身を寄せて生活している姿をよく見かけます。(幼魚の映像は渡嘉敷島)」
立派なイソバナと小さなハナゴイがかわいらしいですね
長田勇さん「何かあったらすぐ逃げ込める場所に住んでいるんでしょうね。最後は渡嘉敷島近くのポイントで見かけた、グルクンの群れ。」
すごーい!圧巻です!
長田勇さん「群れているのはタカサゴやクマザサハナムロといった種類です。グルクンと言えば沖縄の県魚ですから様々な場所で見る事が出来ます水深は6m。今年のケラマ諸島、例年よりもグルクンの数が多く感じました。」「こちらは少し深くなって水深15m。ほぼほぼ、クマザサハナムロのみで群れてますね。」
青く光っていてカッコイイです。群で何をしているんでしょうか。餌を探しているのでしょうか?
長田勇さん「グルクンが中層を漂っているときは食事の時間なんですが、この時は岩の近くをせわしなく泳ぎ回っていただけでしたひょっとしたら繁殖行動の一つなのかもしれませんね。」
こちらにも群れが!
長田勇さん「少し浅い方に戻ってくると、尻尾の黄色いウメイロモドキの姿もチラホラと。この魚も、全部グルクンの仲間です。小さな魚でも、たくさん群れてくれると、圧巻ですね。」
長田さんはどんな気持ちでこの時撮影されている?
長田勇さん「もちろん、唐揚げにしたら美味しそうだな?、と思いながら撮影してますよ。」
長田勇さん「個人的には、魚の群れが好きなので、また見つけたら、撮り溜めておきたいと思います。」
まさに豊かな海でした。この海を守っていきたいなと改めて感じましたありがとうございました、以上楽園の海でした。