夏の終わりですが、高校バスケットボールは集大成となる全国大会「ウインターカップ」予選が行われています。おととい準決勝が行われ、来月23日に沖縄アリーナで行われる決勝の組み合わせが決まりました。
男子は54校・女子は44校が出場した、第65回全沖縄高校バスケットボール選手権大会。ことしの決勝戦は来月23日、初めて沖縄アリーナで行われます。その切符をつかむべく、男女4校ずつが準決勝に挑みました。
男子は去年16年ぶりにウインターカップに出場、今年夏のインターハイにも出場した美来工科が登場。去年のメンバーも多く残る中、準々決勝まで3試合すべて100点を超える得点を奪ってきましたが、準決勝では興南を相手に一時リードを許すなど苦戦を強いられます。
一方、隣のコートでは、去年の決勝、今年のインターハイ予選で美来工科に敗れ、雪辱を果たしたい豊見城がコザと対戦。こちらは第1Qからエンジン全開。14番松田悠之介を中心に超攻撃的なバスケを展開し、危なげなく勝利。決勝に進みました。
試合が終わった後、豊見城の選手たちはすぐにはコートを後にせず、美来工科と興南の試合を見届けました。
美来工科は第3Q以降、キャプテン伊禮翔也の3ポイントシュート(第3Q・42点目もしくは39点目)や、エース佐渡山楓のドライブ(第3Q・52点目もしくは60点目)など、持ち味の攻撃がはまるようになり、点差を広げることに成功。最終的には20点差をつけ、決勝進出。
豊見城の主将、松田はその瞬間を見届けました。
豊見城 松田悠之介主将「見ていて面白いしスピード感あるし沖縄のバスケで自分たちと似ている部分があるなと思う。まあ自分たちもインターハイの負けから強くなっていて、それは実感していて、その楽しみと良い緊張感と、これから一カ月どう過ごしていくかをイメージしながら見ていました」
決勝は美来工科と豊見城。去年と同じカードとなり、因縁の相手がぶつかります。
美来工科 伊禮翔也主将「とても豊見城高校はとても良いチームで、すごいチームだけど、それに負けないように自分たちも勝っていきます。目標は県予選で優勝してウインターカップで勝つことです」
一方、女子は小禄とKBCが対戦。第1Q、KBCは相手の隙をつく攻撃で得点を重ね、リードを奪います。しかし、去年決勝戦に出場した小禄。
小禄 吉田菜々美主将「小禄の入りが悪いのは元々だったけど、気合を入れてクウォーター間に切り替えようという話をして」
去年の決勝の舞台を知っているキャプテン・吉田菜々美や2年生の大城呂子を筆頭に、強いプレッシャーと運動量を取り戻し、(第4Q・74点目)逆転に成功。最後は突き放して決勝に駒を進めました。
小禄 吉田菜々美主将「良い内容ではなかったけど最後らへんは小禄のプレーができた。相手は1対1のスキルがすごいので、そこらへんをもっと小禄のディフェンスを強化してこっちも負けないくらいの気合で挑みます。絶対負けません」
その相手とは・・・去年のウインターカップ、今年のインターハイに出場、西原高校!準決勝では那覇と対戦。主力をけがや大学受験などで欠く中、軽快なパス回しやドリブルスキルで相手を圧倒し、決勝進出。女子も決勝の組み合わせは去年と同じ、西原対小禄となりました。
西原 島村曜莉(あいり)2年生主将「この大会は3年生が最後だし1・2年生の時に悔しい思いをしてインターハイも負けての出場だったので今年こそ、この選手権は完全優勝して沖縄でトップとして差をつけてからウインターカップに行きたいと思いました」
東京で行われるウインターカップにつながる決勝戦は異例となる1カ月後の来月23日。沖縄アリーナでウインターカップ出場権をつかむのはどのチームでしょうか。